JFレポート 第29回全国青年・女性漁業者交流大会を開催 農林水産大臣賞など各賞を決定 2024.4.2 JF全漁連編集部 印刷する JF全漁連は3月6日、7日の2日間、東京・千代田区のホテルグランドアーク半蔵門で「第29回全国青年・女性漁業者交流大会」(協賛:JF全国女性連・JF全国漁青連、後援:農林水産省ほか)を開催し、農林水産大臣賞、水産庁長官賞などの各賞を決定しました。 漁業関係者で会場は満席になりました全国青年・女性漁業者交流大会とは全国青年・女性漁業者交流大会は、全国の青年・女性漁業者が日頃の研究・実践活動の成果を発表する場であるとともに、参加者間の交流により知識や情報を共有・進化させることで、水産業・漁村の発展と活性化に資することを目的として、年に一度開催しています。 また、水産業・漁村の発展・活性化のための技術・知識などを研鑽する場でもあるため、業界では「漁師の甲子園」とも呼ばれています。 本大会は農林水産祭参加表彰行事でもあり、農林水産大臣賞受賞者は、次年度の農林水産祭天皇杯などの候補になります。 参加者は日頃の研究・実践活動の成果を発表しました初日は発表者が5部門に分かれて発表2日間のうち初日は、全国各地からエントリーした漁業者たちが、①資源管理・資源増殖部門、②漁業経営改善部門、③流通・消費拡大部門、④地域活性化部門、⑤多面的機能・環境保全部門の5つの分科会に分かれて発表を行い、各分科会で3人の専門家が審査委員として審査を行いました。 各分科会の会場では、審査委員をはじめ、発表に来場者が真剣に耳を傾ける姿があり、具体的な質問と応答も飛び交いました。 各分科会での発表の模様2日目は各部門の講評と農林水産大臣賞受賞作品の発表・表彰2日目は、はじめに各分科会の審査委員から農林水産大臣賞が発表され、併せて講評が述べられました。 続いて、農林水産大臣賞受賞作品の研究・実践活動が各受賞者から発表されました。 農林水産大臣賞受賞作品の研究・実践活動を発表する受賞者農林水産大臣賞に選ばれたのは以下の皆さんです。 【第1分科会 資源管理・資源増殖部門】 「海況改善に向けたスミノエガキの取り組み」 佐賀県有明海漁業協同組合 新有明支所青年部(佐賀県) 【第2分科会 漁業経営改善部門】 「そや、頭を使ってより良うしたろ!-大型施設で生産効率UP-」 利尻漁業協同組合 中辻清貴(北海道) 【第3分科会 流通・消費拡大部門】 「沖底『甚昇丸』親子三代、深海魚をめしあがれ」 株式会社甚昇・第十八甚昇丸(三重県) 【第4分科会 地域活性化部門】 「一年漁師-寄り道から始まるつながり-」 株式会社天洋丸(長崎県) 【第5分科会 多面的機能・環境保全部門】 「産地から広がる里海づくりの協創-モズク産地として誇れる村を目指して-」 恩納村漁業協同組合 漁業振興会(沖縄県) 各部門の農林水産大臣賞受賞者質問や応答が活発に交わされた「意見交換会」農林水産大臣賞の各分科会の受賞者を壇上に迎え、各発表に対して具体的な質問のほか、漁業全体に関する意見交換が行われました。 農林水産大臣賞受賞者との意見交換も行われました全国水産高等学校生徒研究発表大会最優秀賞作品の発表全国水産高等学校生徒研究発表大会で最優秀賞を受賞した宮城県気仙沼向洋高校産業経済科の生徒さんが、受賞作品の「ホヤ殻の橙色は観賞魚の色揚げに関する色素『ゼアキサンチン』か?」を発表しました。 宮城県気仙沼向洋高校産業経済科の生徒3人が受賞内容を発表各賞発表&表彰式農林水産大臣賞のほか、水産庁長官賞、農林中央金庫理事長賞など各賞が発表され、表彰状贈呈が行われました。 農林水産大臣賞の表彰状を森水産庁長官が各分科会の受賞者に手渡しました最後に審査委員長をつとめた東京海洋大学の馬場治名誉教授は「近年、この交流大会での発表件数が減少しており、今回も29件にとどまった。発表が多く出てくると賑わいも出てくるし、新たな発見も出てくる。そのためには行政や研究機関がもう少し工夫して動いてもらえればよいのではと考える。この交流大会は、情報収集の場でもあるので、是非活用して、今後の発展につなげていただきたい」と講評を述べ、2日間にわたる交流大会は幕を下ろしました。 講評を述べる馬場審査委員長* * * ▶全国青年・女性漁業者交流大会の特設ページはこちら 農林水産大臣賞のほか各賞の受賞作品もご紹介しております。 協同組合JF全漁連漁協(JF)漁師若手資源管理青年部イベント女性部JF全漁連編集部漁師の団体JF(漁業協同組合)の全国組織として、日本各地のかっこいい漁師、漁村で働く人々、美味しいお魚を皆様にご紹介します。 地域産業としての成功事例や、地域リーダーの言葉から、ビジネスにも役立つ話題も提供します。 SakanadiaFacebookこのライターの記事をもっと読む
長崎県漁青連の「煮干しの水族館」は今年も大人気! 第40回長崎さかな祭りこの情報は、長崎県漁業協同組合連合会(JF長崎漁連)からの提供です。 * * * 第40回長崎さかな祭り(主催:長崎さかな祭り運営協議会/一般社団法人 長崎魚市場協会)が10月15日に長崎2023.11.15JFレポート全国の漁連・漁協
JF福島漁連、「福島県漁業の今と試食会」を開催 「常磐もの」の安全性と美味しさをPRJF福島漁連は2月17日(土)、都内の「築地魚河岸」のイベントスペースで、「のぞいて、食べて、福島県漁業を知ろう 福島県漁業の今と試食会」を開催しました。 13回目となる今回は、福島県産の魚の安全性を2024.3.26JFレポートJF全漁連編集部
JF共水連が『命の声』を創刊―災害の経験を未来に伝えるJFグループの共済事業を担う全国共済水産業協同組合連合会(JF共水連)は、JF共済創立70周年を記念し、災害や事故などの体験談を集めた『命の声』を創刊しました。JF関係機関へリーフレットを配布のほかJ2022.4.14JFレポートJF全漁連編集部
パルシステム連合会がJF魚津と産直会議を開催 石川県の水産物を使用した商品開発に着手パルシステム連合会(大信政一理事長)はこのたび、能登半島で発生した地震と豪雨の復興支援を目的に、石川県金沢市の石川県漁業協同組合(JFいしかわ、笹原丈光組合長)の本所で、北陸の水産提携産地である魚津漁2024.12.20JFレポートJF全漁連編集部
JF全漁連が「親子お魚料理ワークショップ」開催 豊洲市場でウエカツ先生から学ぶJF全漁連は8月20日、小学生と保護者が一緒に魚料理をつくるワークショップを豊洲市場で開催しました。2024.9.25JFレポートJF全漁連編集部
漁村・水産業の期待を背負い、組合学校から4人の学生が卒業3月8日、全国漁業協同組合学校(以下、組合学校)の第84期卒業式が開催され、来賓の坂本雅信JF全漁連会長、塩手宏一 水産庁漁政部水産経営課指導室長、木村直人農林中央金庫JFマリンバンク部長、講師らが見2024.4.19JFレポートJF全漁連編集部