JFレポート JF北海道ぎょれん、リサイクル大手の鈴木商会と共同で漁網リサイクル 2022.7.22 全国の漁連・漁協 印刷する この情報は、北海道漁業協同組合連合会(JF北海道ぎょれん)からの提供です。 SDGsが掲げる目標のひとつである環境問題に対する取り組みです。 * * * 苫小牧プラ・ファクトリー昨今、プラスチック類による海洋汚染が世界的な問題となるなか、JF北海道ぎょれんでは2019年6月に「脱・抑プラスチック」へ向けて環境に配慮した資材の利用や漁具リサイクルの推進など、中長期的な視点に立った運動を展開していくことを宣言しました。現在も事業計画の重要な柱に位置付け、積極的に取り組んでいます。 そして2022年6月13日に、JF北海道ぎょれんと共同で廃網のリサイクルを進める株式会社鈴木商会(本社・札幌市/駒谷僚社長)は、漁網を再生ナイロン樹脂にリサイクルする工場「苫小牧プラ・ファクトリー」を苫小牧市晴海町に開設しました。 苫小牧プラ・ファクトリー苫小牧プラ・ファクトリーは、JF北海道ぎょれんと共同で漁網リサイクルの実証化事業に取り組み、各漁協や生産者の協力や理解を得ながら本格稼働しています。 苫小牧プラ・ファクトリーに設置された各種の設備で、ナイロン素材を中心とした使用済みの漁網を「異物除去」「分別」「切断」「洗浄」「粉砕」「押し出し」「ペレタイズ」を行い、1日最大4.8トン、年間約1,300トンの再生ペレット※の生産を目指します。 この再生ペレットは約3ミリほどの固形粒状のもので、再生ナイロン樹脂製造販売業者であるリファインバース株式会社(本社・東京都/越智晶社長)が繊維メーカーなどに販売、付加価値のある新たな製品としてさまざまな製品の創造~アップサイクル~につなげていきます。 北海道では毎年およそ1,500~2,000トンの漁網が使用済みとなり、現状ではその61%が埋め立て処分されていると言われています。 そのため、今回のような最終処分量の削減や環境負荷のさらなる低減の観点から、こうした漁網のリサイクルを進めることは非常に重要な取り組みです。 鈴木商会では、これまでの家電リサイクル事業やアルミ精錬事業などに加え、新たな事業としてこの春に「海のリサイクル事業」を展開しています。 苫小牧プラ・ファクトリーでは「リサイクルの力で北海道の海と漁業を守りたい」をテーマに掲げ、今後はロープやかごなどの漁業資材についてもJF北海道ぎょれんと共同でリサイクルに取り組む予定です。 ※ペレットとは一般に小さい固まりを指します。 * * * 漁網リサイクルの流れ(抜粋)その1 廃網を集荷・分別します。 <JF北海道ぎょれん> 廃網の集荷・分別について指導します。 <生産者→漁協> 刺網からロープ・岩糸などを除去し、網のみに分別します。 その2 分別したものを苫小牧プラ・ファクトリーへ搬入します。 その3 苫小牧プラ・ファクトリーでの作業。 分別後のナイロン製刺網を切断・洗浄・乾燥・粉砕します。 そのあと、高温で溶かして押し出します。 ロープ状にして、水にくぐらせながら冷却します。 そのあと、ペレタイズします。 再生ナイロンペレットその4 出来上がった再生ナイロンペレットは、アップサイクルされます。 Sakanadia関連記事 ▶JF北海道ぎょれん、「2022年度全道なみまるクリーンアップ作戦」を開始!― 生産者自らが行う海浜清掃活動― 漁協(JF)SDGs漁師北海道全国の漁連・漁協全国の漁連・漁協のお知らせや活動について選り抜きの情報をお伝えします。このライターの記事をもっと読む
第59回 淡路農林水産祭ー淡路島内のJF組合長らが今年一年の豊漁を祈願ーこのコラムは、兵庫県漁業協同組合連合会(JF兵庫漁連)の広報誌『拓水』No.784(2022年2月発行)に掲載されたものです。受賞された皆さんおめでとうございます! * * *2022.4.8JFレポート全国の漁連・漁協
漁村・水産業の将来を担う若きリーダーへ! 組合学校から8人の生徒が卒業3月3日(金)、全国漁業協同組合学校(以下、組合学校)の第83期卒業式が開催され、来賓の坂本雅信JF全漁連会長、魚谷敏紀水産庁漁政部水産経営課長、木村直人農林中央金庫JFマリンバンク部長、講師らが見守2023.3.24JFレポートJF全漁連編集部
【特集 特別座談会】「SDGsから未来の海を考える」前編1/2この情報は、北海道漁業協同組合連合会(JF北海道ぎょれん)からの提供です。 前後編を、それぞれ2回にわたって公開します。 以下、前編1/2回目をお届けします。 ※前編2/2回目はこちら * * 2022.12.15JFレポート特集全国の漁連・漁協
JF全漁連、第24回ジャパンインターナショナルシーフードショー出展し海業についてセミナーを実施「第24回ジャパンインターナショナルシーフードショー」(主催:一般社団法人大日本水産会)が8月24日~26日の3日間、東京ビッグサイトで開催されました。2022.9.22JFレポートJF全漁連編集部
「天然能登寒ぶり」を味わい尽くすスペシャルコース、期間限定で登場!この情報は、石川県漁業協同組合(JFいしかわ)からの提供です。 * * * 2月3日(金)から2月26日(日)の期間中、石川県の冬のプライドフィッシュ「天然能登寒ぶり」が、金沢市のホテル「2023.2.8JFレポート全国の漁連・漁協
withコロナ時代の水産物大商談会、3日間で9,426人が来場9月30日~10月2日の3日間、東京ビッグサイトで「第22回ジャパン・インターナショナル・シーフードショー」が開催されました。(主催:一般社団法人大日本水産会) 来場者数は、3日間で9,426人と前年2020.10.7JFレポートJF全漁連編集部