糀で時短レシピ「土鍋ひとつで簡単!キンメとカキで糀アクアパッツア」

“クリスマス チキンもいいけど サカナもね”(今日の一句。笑)

もうすぐクリスマス!クリスマスと言えばローストチキンが人気ですが、海に囲まれた日本のハレの日の食卓には、ぜひ旬のお魚も並べたいところ。今日は、ホームパーティや年末年始の寛ぎのひと時に、お酒と味わいたい華やかなおさかな料理をご紹介します。

「和」のイメージの強い“塩糀”ですが、実は和洋折衷さまざまなお料理に活用できる万能調味料です。“塩糀”はワインと一緒に楽しみたい、こんなイタリア~ンな煮込み料理も大得意。下ごしらえと味つけを同時にこなし、簡単に美味しく仕上げてくれます。

参考:仕込5分!マイ塩こうじの作り方

アクアパッツアと言えば「アサリ」を使うのが一般的ですが、今日はシーズン突入!の「真ガキ」を使ってボリュームたっぷりの一品に。魚は手に入れやすい切り身でも、皮目が美しい「金目鯛」ならより華やかに仕上がります。とても贅沢な組み合わせですね!

忙しい母はハレの日もなかなか仕込みに時間がかけられません(笑)!

この糀アクアパッツアは、土鍋ひとつで調理してそのままテーブルへ並べられる手軽さ。そして、塩糀で下ごしらえしておけば、調理時間は約30分!仕事帰りの夜でも作れちゃうほどのスピードメニューです。

簡単&ゴージャス!ぜひ作ってみてくださいね。

準備簡単、30分調理

野菜などを切っておいて、魚介を塩糀で漬けておけばパパっと作れます。
材料をシンプルで身近なものにすることも、時短&簡単料理には大切です。

メインは脂ののった金目鯛と大粒の真ガキ

①金目鯛と真ガキはそれぞれ塩糀を全体にまぶし、漬ける。
(当日の仕込みはじめに漬けて30分ほど置くだけでもいいし、前日仕込んで冷蔵庫で一晩漬けてもいい。)

塩糀の酵素が魚介のたんぱく質をうま味に変えて、味つけも同時に。

②土鍋にオリーブ油・にんにく・唐辛子を入れ、香りが出るまで加熱してから、金目鯛を皮目から焼いて、裏返す。皮を傷つけないようやさしく扱う。
(土鍋が無ければ、フライパンでもできますよ~)

焦がさないように~

③真ガキを入れ、酒を回しかけてアルコールを飛ばす。白ワインではなく料理酒でも十分美味しい。(日本酒も糀の醸造品!)家にある調味料を使うことで、料理をもっと気軽に。

ふわっといい香り~

④ミニトマトと水を加え、蓋をして中火で7~8分ほど蒸し煮する。

途中、蓋を開けてアクを取ったり、煮汁を回しかけたりする。

⑤火を止めて、イタリアンパセリとレモンを飾ったらできあがり~。

そのまま食卓へ。
土鍋は見栄えはもちろん、保温性も◎。洗い物も少なく済むのが嬉しい!

ソースも残さず召し上がれ~!

レモンをギュッと絞っていただきます。お好みでコショウを挽いても。魚介の旨味が溶け込んだソースはパンにつけて残さず召し上がれ!

ライスも合いますよ~。

塩糀で旨味たっぷり。日本酒にも合う。

酒の肴にぴったりのにんにくと唐辛子を効かせたレシピですが、塩糀で魚介の旨味を引き出すことで、他の調味料をあれこれ加えなくても奥行きのある味わい。

手を加えなくても美味しい、日本の魚介そのものの素材の味を楽しみましょう!

このソースがたまらない~

作りやすい分量は?

材料(2~3人分)
・金目鯛切身:2切れ(約200g)
・真ガキむき身(加熱用):200g
マイ塩糀:大さじ2強(食材の重さの10%)
・ミニトマト:5~6個
・にんにく:2片
・唐辛子:2本
・イタリアンパセリ:適量
・オリーブ油:大さじ2
・日本酒:50ml
・水:50ml
・レモン:3/4個

<下処理>
*金目鯛はキッチンペーパーで軽く水気を拭く。
*真ガキは塩水でやさしく洗って水気を切る。
*ミニトマトは半分に、にんにくはみじん切りに。
*唐辛子は種を取ってちぎり、イタリアンパセリは刻む。
*レモンは大きめのクシ切りに。

魚は真鯛やスズキなどもおススメ。手に入りやすいものを使ってください。

 

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  • 高木 佐知子(たかぎ さちこ)

    Cozy Kitchen代表。糀マイスター、みそソムリエ。 「発酵子育てキッチン」連載がスタート! 2019年11月~2020年11月まで、「糀で時短レシピ」を連載。糀の力を活用した、簡単だけどおいしくてヘルシーなレシピを紹介してきました。 2020年12月からは、「発酵子育てキッチン」と題し、リアルな子育て・食育奮闘記の連載がスタートしました。   【現役ワーママの食育事情―「発酵子育てキッチン」連載にあたり】 年の差三姉妹(15歳・7歳・5歳)の子育てと通勤生活に奔走する中、“糀でおいしく健康&毎日無理ない炊事”をテーマに日々料理研究している高木です。   子育てと通勤をこなす日々は本当に忙しいです! 高木家では、毎日の炊事は時短が基本だけどときどき子どもたちと“キッチンに立つ”時間を大切にしています。   料理を任せたときの、子どもの真剣な眼差し。これがたまらなくいいのです。そしてできた!時のキラキラした笑顔。きっと子どもの力になると信じています。   「食べること」=「生きる力」。 「食育」という言葉が定着して久しいけれど、食の基本は家で育むものと思います。   とはいえ、私もドタバタ子育て真っ最中で自信なんて全くありません! 時間の余裕のなさに、家族にイライラをぶつけてしまって反省することもよくあること。   何が正しいかなんてわからないけど、“台所仕事は楽しい”を共有できたらきっといい時間になるし、子どもの生きる力につながるはず…と。   平日は忙しくとも、ゆっくりできる週末に家族で農業体験をしたり、季節の発酵食品づくりをしたり、魚を丸ごと捌いたり・・・・・・。 そして時には食育失敗談も…!?高木家のリアルな“発酵子育てキッチン”をお伝えできたら…と思います。   ——“発酵”を待つように、成長をあせらず見守りたいな。親も子も一緒にのびのび発酵♪   【略歴】 旬の魚とお酒に目がないワーキングマザー。日本さかな検定2級。 千葉県生まれ。農家の祖父母のもとに育ち、幼少より発酵食品に親しむ。現在は子育てと仕事に奔走する傍ら、料理研究する日々。自家製発酵食品を活用して、忙しくても無理なく続けられる“台所仕事”とお気楽“食養生”を、身をもって実行している。 活動実績は、発酵料理講師、飲食店の糀メニュー監修・レシピ開発、メディア取材協力、第2回フレッシュミズ部会講師、プライドフィッシュを使った料理教室など。流山市在住。   Cozy Kitchen〜醸す台所〜 Facebook:https://www.facebook.com/cozykitchen.jp/ Instagram:https://www.instagram.com/cozykitchen_jp/

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