簡単おさかな料理 糀で時短レシピ「土鍋ひとつで簡単!キンメとカキで糀アクアパッツア」 2019.12.20 高木 佐知子(たかぎ さちこ) 印刷する “クリスマス チキンもいいけど サカナもね”(今日の一句。笑)もうすぐクリスマス!クリスマスと言えばローストチキンが人気ですが、海に囲まれた日本のハレの日の食卓には、ぜひ旬のお魚も並べたいところ。今日は、ホームパーティや年末年始の寛ぎのひと時に、お酒と味わいたい華やかなおさかな料理をご紹介します。 「和」のイメージの強い“塩糀”ですが、実は和洋折衷さまざまなお料理に活用できる万能調味料です。“塩糀”はワインと一緒に楽しみたい、こんなイタリア~ンな煮込み料理も大得意。下ごしらえと味つけを同時にこなし、簡単に美味しく仕上げてくれます。 参考:仕込5分!マイ塩こうじの作り方 アクアパッツアと言えば「アサリ」を使うのが一般的ですが、今日はシーズン突入!の「真ガキ」を使ってボリュームたっぷりの一品に。魚は手に入れやすい切り身でも、皮目が美しい「金目鯛」ならより華やかに仕上がります。とても贅沢な組み合わせですね! 忙しい母はハレの日もなかなか仕込みに時間がかけられません(笑)! この糀アクアパッツアは、土鍋ひとつで調理してそのままテーブルへ並べられる手軽さ。そして、塩糀で下ごしらえしておけば、調理時間は約30分!仕事帰りの夜でも作れちゃうほどのスピードメニューです。 簡単&ゴージャス!ぜひ作ってみてくださいね。 準備簡単、30分調理野菜などを切っておいて、魚介を塩糀で漬けておけばパパっと作れます。 材料をシンプルで身近なものにすることも、時短&簡単料理には大切です。 メインは脂ののった金目鯛と大粒の真ガキ①金目鯛と真ガキはそれぞれ塩糀を全体にまぶし、漬ける。 (当日の仕込みはじめに漬けて30分ほど置くだけでもいいし、前日仕込んで冷蔵庫で一晩漬けてもいい。) 塩糀の酵素が魚介のたんぱく質をうま味に変えて、味つけも同時に。 ②土鍋にオリーブ油・にんにく・唐辛子を入れ、香りが出るまで加熱してから、金目鯛を皮目から焼いて、裏返す。皮を傷つけないようやさしく扱う。 (土鍋が無ければ、フライパンでもできますよ~) 焦がさないように~ ③真ガキを入れ、酒を回しかけてアルコールを飛ばす。白ワインではなく料理酒でも十分美味しい。(日本酒も糀の醸造品!)家にある調味料を使うことで、料理をもっと気軽に。 ふわっといい香り~ ④ミニトマトと水を加え、蓋をして中火で7~8分ほど蒸し煮する。 途中、蓋を開けてアクを取ったり、煮汁を回しかけたりする。 ⑤火を止めて、イタリアンパセリとレモンを飾ったらできあがり~。 そのまま食卓へ。 土鍋は見栄えはもちろん、保温性も◎。洗い物も少なく済むのが嬉しい! ソースも残さず召し上がれ~!レモンをギュッと絞っていただきます。お好みでコショウを挽いても。魚介の旨味が溶け込んだソースはパンにつけて残さず召し上がれ! ライスも合いますよ~。 塩糀で旨味たっぷり。日本酒にも合う。酒の肴にぴったりのにんにくと唐辛子を効かせたレシピですが、塩糀で魚介の旨味を引き出すことで、他の調味料をあれこれ加えなくても奥行きのある味わい。 手を加えなくても美味しい、日本の魚介そのものの素材の味を楽しみましょう! このソースがたまらない~作りやすい分量は?材料(2~3人分) ・金目鯛切身:2切れ(約200g) ・真ガキむき身(加熱用):200g ・マイ塩糀:大さじ2強(食材の重さの10%) ・ミニトマト:5~6個 ・にんにく:2片 ・唐辛子:2本 ・イタリアンパセリ:適量 ・オリーブ油:大さじ2 ・日本酒:50ml ・水:50ml ・レモン:3/4個 <下処理> *金目鯛はキッチンペーパーで軽く水気を拭く。 *真ガキは塩水でやさしく洗って水気を切る。 *ミニトマトは半分に、にんにくはみじん切りに。 *唐辛子は種を取ってちぎり、イタリアンパセリは刻む。 *レモンは大きめのクシ切りに。 魚は真鯛やスズキなどもおススメ。手に入りやすいものを使ってください。 日々の美味しい暮らしを発信中 Cozy Kitchen〜醸す台所〜 Facebook Instagram 旬のお魚は「プライドフィッシュ」で確認を♪ 漁師が選んだ、本当においしい魚「プライドフィッシュ」 レシピ発酵高木 佐知子(たかぎ さちこ)Cozy Kitchen代表。糀マイスター、みそソムリエ。 「発酵子育てキッチン」連載がスタート! 2019年11月~2020年11月まで、「糀で時短レシピ」を連載。糀の力を活用した、簡単だけどおいしくてヘルシーなレシピを紹介してきました。 2020年12月からは、「発酵子育てキッチン」と題し、リアルな子育て・食育奮闘記の連載がスタートしました。 【現役ワーママの食育事情―「発酵子育てキッチン」連載にあたり】 年の差三姉妹(15歳・7歳・5歳)の子育てと通勤生活に奔走する中、“糀でおいしく健康&毎日無理ない炊事”をテーマに日々料理研究している高木です。 子育てと通勤をこなす日々は本当に忙しいです! 高木家では、毎日の炊事は時短が基本だけどときどき子どもたちと“キッチンに立つ”時間を大切にしています。 料理を任せたときの、子どもの真剣な眼差し。これがたまらなくいいのです。そしてできた!時のキラキラした笑顔。きっと子どもの力になると信じています。 「食べること」=「生きる力」。 「食育」という言葉が定着して久しいけれど、食の基本は家で育むものと思います。 とはいえ、私もドタバタ子育て真っ最中で自信なんて全くありません! 時間の余裕のなさに、家族にイライラをぶつけてしまって反省することもよくあること。 何が正しいかなんてわからないけど、“台所仕事は楽しい”を共有できたらきっといい時間になるし、子どもの生きる力につながるはず…と。 平日は忙しくとも、ゆっくりできる週末に家族で農業体験をしたり、季節の発酵食品づくりをしたり、魚を丸ごと捌いたり・・・・・・。 そして時には食育失敗談も…!?高木家のリアルな“発酵子育てキッチン”をお伝えできたら…と思います。 ——“発酵”を待つように、成長をあせらず見守りたいな。親も子も一緒にのびのび発酵♪ 【略歴】 旬の魚とお酒に目がないワーキングマザー。日本さかな検定2級。 千葉県生まれ。農家の祖父母のもとに育ち、幼少より発酵食品に親しむ。現在は子育てと仕事に奔走する傍ら、料理研究する日々。自家製発酵食品を活用して、忙しくても無理なく続けられる“台所仕事”とお気楽“食養生”を、身をもって実行している。 活動実績は、発酵料理講師、飲食店の糀メニュー監修・レシピ開発、メディア取材協力、第2回フレッシュミズ部会講師、プライドフィッシュを使った料理教室など。流山市在住。 Cozy Kitchen〜醸す台所〜 Facebook:https://www.facebook.com/cozykitchen.jp/ Instagram:https://www.instagram.com/cozykitchen_jp/このライターの記事をもっと読む 糀で時短レシピ「塩糀タラときのこのとろろホイル蒸し」2019.11.14 糀で時短レシピ「自家製"マイ塩糀"を作ろう!」2019.12.6 糀で時短レシピ「土鍋ひとつで簡単!キンメとカキで糀アクアパッツア」2019.12.20
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