糀で時短レシピ「自家製"マイ塩糀"を作ろう!」

自家製の「マイ塩糀」でおさかな料理をもっと手軽に!

和えたり、漬けたりするだけで、食材を美味しくしてくれる「塩糀」は“時短・やさしい・美味しい”がテーマの“醸す台所”~に欠かせない基本の発酵調味料。実はこの塩糀、日本のお魚との相性が抜群なのです!

漬けておくだけで、お魚のうま味をぐーんとアップして、保存性を高めたり、臭みを抑えてくれたりする効果もあります。お魚をしっとり、美味しく仕上げてくれるのですよ~。

「塩糀」で、日本のおさかなの美味しさを再発見しちゃいましょう!

アレンジ自在の「塩糀」で様々なおさかな料理が簡単に作れます!

市販の塩糀もありますが、自家製の「マイ塩糀」を使うことが糀料理を美味しく作る一番のコツ。「忙しいのに手づくり調味料だなんて!」と嘆くなかれ(笑)。材料さえ用意すれば、つくり方はとっても簡単!たったの5分で仕込めますよ~。

生きた「マイ塩糀」だからこそ、調理効果が高く、日々の時短料理に役立ってくれます。美味しいから使い続けたくなる(ここはポイント!)、そして使い続けるには作った方が経済的(大事なポイント!)。色々と使いまわせるので、ぜひ「マイ塩糀」を常備して、毎日の料理と健康に役立てましょう。

仕込み5分!超簡単マイ塩糀を作ってみよう!

つくり方は、とってもシンプル!「米糀と、米糀の1/3重量の塩に、水をひたひたに注いで、時々混ぜながら室温に何日か置くだけ。水は目分量でOK!」ズボラさん(私です、笑)でもとっても簡単!5分あれば仕込めるので、ぜひトライしてみてください。

材料はこれだけ!「米糀・塩・水」のみです。

①消毒した清潔なビンに「米糀」と米糀の1/3重量の「塩」を計り入れ、スプーンなどでよく混ぜ合わせる。

糀に塩をまぶす

②そこに糀がギリギリかぶるくらい(ひたひた)の「水」を加えてさらに混ぜる。

まぜまぜぷくぷく、癒されます~

*塩が底にたまりやすいので、底から返すようによく混ぜましょう。

③直射日光の当たらない場所に置き、“一日一回”混ぜながら、室温で発酵させる。(夏は3~5日、冬は1週間~10日間くらいが目安)

水の量は米糀が水分を吸った後、“ひたひた”が目安

混ぜるのを忘れる日があっても、日に何度も混ぜたくなっても(笑)大丈夫!麹菌が自ずと醸してくれますよ。わが家では、子どもも混ぜ混ぜのお手伝いをしてくれます。

④お粥のようにトロトロになったら出来上がり。蓋を閉めて作った日付を記入する。冷蔵庫で半年くらい保存できるので、作り置きすれば便利!

舐めてみると…ほんのり甘くてうま味たっぷり

いかがですか?簡単すぎて、びっくりしません?(笑)スプーンで混ぜるのがおっくうな方は、蓋を閉めたビンをシャカシャカ振るだけでもOK。詳しいレシピは下記を参考に。

作りやすい分量は?

“目分量”がちょっと苦手という方は、以下のような分量で作ってみてください。

米糀:150g
塩:50g(米糀の1/3重量)
水:180~230mlくらい(糀の約1.2~1.5倍量)

*塩は、良質の美味しい塩を。
*塩の量は保存に適度な塩分量なので、減らさずに分量を守る。
*水加減は“ひたひた”なら適当でOK!

米糀はどこで買えるの?

「米糀?どこに売っているの?」という方も多いかもしれません。でも、実はスーパーなど身近なお店で手に入るので探してみてくださいね。

米糀が買える場所は例えば・・・

〇スーパーの漬物コーナー、または乾物コーナー
〇自然食品店
〇酒屋さん
〇道の駅
〇酒蔵や味噌蔵
〇ネット通販

などなど。商品名は「米糀」「米麹」「米こうじ」などそれぞれ。

糀と塩を選んで作れるのも「マイ塩糀」の楽しいところ。ぜひ「マイ塩糀」を作って、『簡単おさかな料理』をはじめましょう!

使い方はまたご紹介しますね。

塩糀作りで米糀がトロトロになるのは、麹菌の酵素の働き。微生物の力にはいつも感動します。“醸す台所”は忙しい日々の中でも、発酵を司る微生物の働きを感じ、自然のありがたみを改めて意識する台所仕事でもあります。

おさかなと糀の食文化は、日本の豊かな自然があってこそ。今あらためて、海と土の恵みに感謝して“いただきます”の気持ちを大切にしたいと思っています。

 

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  • 高木 佐知子(たかぎ さちこ)

    Cozy Kitchen代表。糀マイスター、みそソムリエ。 「発酵子育てキッチン」連載がスタート! 2019年11月~2020年11月まで、「糀で時短レシピ」を連載。糀の力を活用した、簡単だけどおいしくてヘルシーなレシピを紹介してきました。 2020年12月からは、「発酵子育てキッチン」と題し、リアルな子育て・食育奮闘記の連載がスタートしました。   【現役ワーママの食育事情―「発酵子育てキッチン」連載にあたり】 年の差三姉妹(15歳・7歳・5歳)の子育てと通勤生活に奔走する中、“糀でおいしく健康&毎日無理ない炊事”をテーマに日々料理研究している高木です。   子育てと通勤をこなす日々は本当に忙しいです! 高木家では、毎日の炊事は時短が基本だけどときどき子どもたちと“キッチンに立つ”時間を大切にしています。   料理を任せたときの、子どもの真剣な眼差し。これがたまらなくいいのです。そしてできた!時のキラキラした笑顔。きっと子どもの力になると信じています。   「食べること」=「生きる力」。 「食育」という言葉が定着して久しいけれど、食の基本は家で育むものと思います。   とはいえ、私もドタバタ子育て真っ最中で自信なんて全くありません! 時間の余裕のなさに、家族にイライラをぶつけてしまって反省することもよくあること。   何が正しいかなんてわからないけど、“台所仕事は楽しい”を共有できたらきっといい時間になるし、子どもの生きる力につながるはず…と。   平日は忙しくとも、ゆっくりできる週末に家族で農業体験をしたり、季節の発酵食品づくりをしたり、魚を丸ごと捌いたり・・・・・・。 そして時には食育失敗談も…!?高木家のリアルな“発酵子育てキッチン”をお伝えできたら…と思います。   ——“発酵”を待つように、成長をあせらず見守りたいな。親も子も一緒にのびのび発酵♪   【略歴】 旬の魚とお酒に目がないワーキングマザー。日本さかな検定2級。 千葉県生まれ。農家の祖父母のもとに育ち、幼少より発酵食品に親しむ。現在は子育てと仕事に奔走する傍ら、料理研究する日々。自家製発酵食品を活用して、忙しくても無理なく続けられる“台所仕事”とお気楽“食養生”を、身をもって実行している。 活動実績は、発酵料理講師、飲食店の糀メニュー監修・レシピ開発、メディア取材協力、第2回フレッシュミズ部会講師、プライドフィッシュを使った料理教室など。流山市在住。   Cozy Kitchen〜醸す台所〜 Facebook:https://www.facebook.com/cozykitchen.jp/ Instagram:https://www.instagram.com/cozykitchen_jp/

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