糀で時短レシピ「漬けるだけで一夜干し風!?“塩糀焼き”」

何はともあれ、魚の“塩糀焼き”のススメ

「今日はこの魚が安いな、新鮮で美味しそう!でもどうやって調理しよう…」と魚売り場で立ち止まることはありませんか?そんな時は迷わず、「何はともあれ」マイ塩糀で“塩糀焼き”にしましょう!塩糀焼きは、とにかく塩糀に漬けて焼くだけで魚を美味しく食べられる、手軽なおさかなご飯(酒の肴にも!)の定番です。

おさかなの旨味がぎゅっと詰まった塩糀焼きは、まるで“一夜干し”の美味しさですよ~!

左上からカンパチカマ、タチウオ、ブリ、サケ、サワラ、イワシ、イカ、サバ

おススメポイントは3つ

1.時短&簡単
合わせ調味料不要で、塩糀のみで漬けるから簡単!あとは焼くだけ。
中までムラなく味つけし、魚介の旨味をぐ~んと引き出すから誰でも失敗ナシ♪臭みも抑えます。

2.魚介の味の違いが楽しめる
種類豊富な日本のおさかなは魚種によって味が違うから、同じ味つけでも魚を変えるだけでバリエーション豊かなお料理になります。
シンプルかつ魚介の旨味を引き出す塩糀焼きは、おさかなの個性を味わうのにもってこい!
今まで食べたことがない魚も、ぜひ試してみてくださいね。

3.保存できる
鮮度が命のお魚も、塩糀漬けで日持ちアップ!冷凍もOK。

「何はともあれ塩糀焼きに」を合言葉に(笑)、旬の魚を気軽に食卓に並べてみませんか?

鮭の塩糀焼きの基本のつくり方

では、鮭で基本の塩糀焼きのつくり方を見ていきましょう。

シンプルに言うと、「魚に塩糀をまぶして漬けて焼くだけ!」以上です・・・笑。一応詳しく紹介しますね!

①鮭の切り身は、キッチンペーパーなどで表面の水分を拭きとってから、塩糀をかける。

漬け込み時の塩糀の量は【材料の10%】が基本(料理や好みによって調整します)。

目安は一般的な鮭などの切り身【2切れで大さじ1】。慣れれば目分量でOKですが、覚えておくと便利ですよ!

②塩糀を鮭の表面にまんべんなくまぶしたら、ラップをかけて空気を抜き、冷蔵庫に30分以上置く。
寝かせている間に、塩糀の酵素が魚の旨味をぐんぐん増やします。

買ってきたらすぐ漬けて、一晩くらい置くのがおススメ。逆に急ぐときは10分くらいでもOK。

わが家では、漬け込みの時は100均のステンレストレーを使っています。

これが使いやすくて便利!ビニール袋に入れて漬けてもいいのですが、環境のことを考え少しでもシングルユースのプラスチック類の使用を減らします。

焼きます!

③漬けあがった鮭は、キッチンペーパーなどで表面を軽く拭ってから、グリル・オーブン・フライパン・トースターなどで焼く。

わが家では、【オーブンレンジ】のグリル機能で焼きます。調理網に油をぬるとくっつきにくい。ボタン一つ、自動で焼き上がるので便利(約10分)。その間にみそ汁や副菜の準備をします。

 

【フライパン】でも焼けます。クッキングシートを敷いて焼くと焦げ付きにくく、後片付けも楽チンです。弱火で皮目から約7~8分、裏返して約4~5分焼きます。

こちらは鰆の塩糀漬け、フライパンとクッキングシートで

【トースター】も簡単!アルミホイルをしわくちゃにし、その上に塩糀漬けを乗せて焼きます。(約8~15分様子を見て)

トースターなら火を使わず簡単

④お皿に盛り付けて、召し上がれ!

お好みで、大根おろしや柑橘類を添えて。

分量の目安は?

材料(2人分)
・魚の切り身:2切れ(180g前後)
マイ塩糀:大さじ1
※もちろん市販の塩糀でもOK!

ご飯とみそ汁・漬物を添えて

ご飯・みそ汁・魚・野菜を中心とした和食は健康維持に理想的と言われます。
漬けて焼くだけの「塩糀焼き」なら、魚食を手軽に取り入れられますね!

塩糀は、糀の酵素が魚介のタンパク質を旨味に変えて、消化吸収も助けてくれます。
この塩糀の働きは、自家製の「マイ塩糀」ならより効果的で美味しくできます。
「糀・塩・水」のみで作られたマイ塩糀の発酵パワーはすごい!ナチュラルで体に優しい無添加調味料です。

ぜひマイ塩糀で「何はともあれ塩糀焼き」(笑)をお楽しみください♪

おまけの一品

残ったイカやエビなどの刺身を塩糀でさっと和えるだけで「即席塩辛風」に。

乙な肴になりますよ~

イカそうめんの塩糀和え。日本酒にぴったり

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  • 高木 佐知子(たかぎ さちこ)

    Cozy Kitchen代表。糀マイスター、みそソムリエ。 「発酵子育てキッチン」連載がスタート! 2019年11月~2020年11月まで、「糀で時短レシピ」を連載。糀の力を活用した、簡単だけどおいしくてヘルシーなレシピを紹介してきました。 2020年12月からは、「発酵子育てキッチン」と題し、リアルな子育て・食育奮闘記の連載がスタートしました。   【現役ワーママの食育事情―「発酵子育てキッチン」連載にあたり】 年の差三姉妹(15歳・7歳・5歳)の子育てと通勤生活に奔走する中、“糀でおいしく健康&毎日無理ない炊事”をテーマに日々料理研究している高木です。   子育てと通勤をこなす日々は本当に忙しいです! 高木家では、毎日の炊事は時短が基本だけどときどき子どもたちと“キッチンに立つ”時間を大切にしています。   料理を任せたときの、子どもの真剣な眼差し。これがたまらなくいいのです。そしてできた!時のキラキラした笑顔。きっと子どもの力になると信じています。   「食べること」=「生きる力」。 「食育」という言葉が定着して久しいけれど、食の基本は家で育むものと思います。   とはいえ、私もドタバタ子育て真っ最中で自信なんて全くありません! 時間の余裕のなさに、家族にイライラをぶつけてしまって反省することもよくあること。   何が正しいかなんてわからないけど、“台所仕事は楽しい”を共有できたらきっといい時間になるし、子どもの生きる力につながるはず…と。   平日は忙しくとも、ゆっくりできる週末に家族で農業体験をしたり、季節の発酵食品づくりをしたり、魚を丸ごと捌いたり・・・・・・。 そして時には食育失敗談も…!?高木家のリアルな“発酵子育てキッチン”をお伝えできたら…と思います。   ——“発酵”を待つように、成長をあせらず見守りたいな。親も子も一緒にのびのび発酵♪   【略歴】 旬の魚とお酒に目がないワーキングマザー。日本さかな検定2級。 千葉県生まれ。農家の祖父母のもとに育ち、幼少より発酵食品に親しむ。現在は子育てと仕事に奔走する傍ら、料理研究する日々。自家製発酵食品を活用して、忙しくても無理なく続けられる“台所仕事”とお気楽“食養生”を、身をもって実行している。 活動実績は、発酵料理講師、飲食店の糀メニュー監修・レシピ開発、メディア取材協力、第2回フレッシュミズ部会講師、プライドフィッシュを使った料理教室など。流山市在住。   Cozy Kitchen〜醸す台所〜 Facebook:https://www.facebook.com/cozykitchen.jp/ Instagram:https://www.instagram.com/cozykitchen_jp/

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