糀で時短レシピ「イカ丸ごと!フライパンdeパエリア」

今日は残暑にめげずに…人気のスペイン料理、「パエリア」を作りま~す!
魚介たっぷりで華やかな見た目、見ているだけで食欲増進しちゃうのは私だけ?
「パエリア鍋」を使うのが本場ですが、フライパンでも美味しくできます♪

今回も、パパっと作れる簡単レシピでお届けしますよ~。

魚介はイカのみで大満足のパエリアはイカが?(笑)

海老にムール貝に魚に…さまざまな魚介たっぷりの豪華版パエリアも魅力的なのですが、今日の魚介は「イカ」のみ。

お料理って、材料をあれやこれやと集めて下ごしらえをするとなると、それだけで億劫になっちゃう人もいると思うのです。だから、ふだんはシンプル具材で十分。豪華版パエリアはハレの日に楽しみましょ~。

身近な野菜と旬の「スルメイカ」を使った“イカのパエリア”。いつでも作れちゃう手軽さだけど、見た目も味も十分ゴージャスですよ!

イメージは旨味たっぷりのゴロ焼き

身と“ワタ”でイカをほぼ丸ごと食べる「ゴロ焼き」。美味しいですよね。私は、ゴロ焼きも旨味増し増し!の塩糀や醤油糀で調理します。

イカのワタの旨味は濃厚で、あ~日本人でよかった~としみじみしてしまう美味しさ。日本酒のアテにも、ご飯のおかずにもいけますね。あ、ビールもいいなあ。

というわけで、この旨味はパエリアの出汁としても使いたい!
ワタを使えば、具材の種類が少なくても旨味十分。イカした味になります(笑)。

【つくり方】 フライパン1つで洗い物も減らして

それでは、フライパン1つでできるパエリアを作っていきましょう♪
パエリアにも、旨味を引き出す「塩糀」を活用します。

 材料はこちら。

下ごしらえ「イカ・米・野菜」を準備

※下ごしらえを事前にやっておくと、あとはフライパン1つで仕上げるだけなので楽チンです。

①まず、イカの下処理を。銅と足を分離し、軟骨を抜きます。

意外と簡単ですよ~。スポッと抜けるのが楽しい(イカさんごめんね)。
やったことが無い方は、ネットで検索してみてくださいね。

②墨袋を取ります。

③ワタ部分を切り、ワタを絞り出し、少量の塩糀・酒(分量外)で和えておきます。

④イカの銅部分を輪切りにし、塩糀で和えておきます。
イカ・エビ・タコ・貝類などのシーフードは、塩糀で和えることでグッと旨味が増します。

※下足は、今日は使いませんが、下足も塩糀和えにしておけばあとで焼くだけでおいしいつまみになりますよ。

⑤米は研いで、ザルに上げておきます。(本場では研がずに使うそうですが、日本的にはここはやっぱり…)

⑥にんにく・玉ねぎはみじん切り、トマトはダイスカット、ズッキーニ・パプリカは一口大にカットします。

※野菜は大きい方が見栄えがするのですが、小さめカットの方が食べやすいし、口に含んだ時のご飯との馴染みもよく、美味しく感じるのでおススメです。

下ごしらえは以上です。

フライパン一つで、仕上げます!

①フライパンを熱し、オリーブ油とにんにくを入れ、香りが立つまで弱火~中火で加熱します。

②イカを入れ、7~8割火が通ったら一旦皿に取ります。
※加熱しすぎて固くなるのを防ぐため

③同じフライパンに少しオリーブ油を足してから玉ねぎを入れて炒め、透明になったらトマトを入れ水分を飛ばします。

④カレー粉を加え炒めて香りを立ててから、米を入れ、さっと混ぜます。

※混ぜすぎると粘りが出てしまう。

※カレー粉はサフランの代わりの隠し味。“カレー味”にするのでなくちょっぴり香るスパイスがポイント。

⑤イカワタを加え、さっと混ぜます。

⑥コンソメ・酒・醤油・水を加え、さらにひと混ぜします。

⑦野菜を並べます。

⑧フタをして、弱火~中火で10分加熱します。

⑨②のイカを並べ、フタをして1分。仕上げの加熱をします。米が透き通り、ご飯のふちに焦げ目がつけばOK。

⑩イタリアンパセリとカットしたレモンを添えたらできあがり♪

フルーツワインと一緒に♪

フライパンごと食卓に並べたら、熱々のうちにハフハフしながら召し上がれ~。

ワタの旨味が染みたごはんは、おこげも香ばしくてたまりません。野菜の甘みがジュワっと広がるのもまた美味。お好みでブラックペッパーを挽いたり、レモンを搾ったりすると味の変化も楽しめます。

ワインは、グラスにレモンと冷蔵庫にあったリンゴを入れて、赤ワインを注ぎました。

スペイン料理にぴったりの“サングリア風”になりましたよ♪本格的に漬け込むのは、日本では酒税法上NGなのでご注意を。

ああ、やはりパエリアは多めに作って休日の昼下がりに、気の知れた仲間や家族とゆっくり食卓を囲みたいですねえ。

新型コロナウイルスはまだ心配な状況が続きますが、どうか一日も早く人々が気軽に集まって、食事を楽しめるような時間が戻りますように。

皆様の健康をお祈りして、Salud!(サルー!:スペイン語で乾杯!の意)

 

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  • 高木 佐知子(たかぎ さちこ)

    Cozy Kitchen代表。糀マイスター、みそソムリエ。 「発酵子育てキッチン」連載がスタート! 2019年11月~2020年11月まで、「糀で時短レシピ」を連載。糀の力を活用した、簡単だけどおいしくてヘルシーなレシピを紹介してきました。 2020年12月からは、「発酵子育てキッチン」と題し、リアルな子育て・食育奮闘記の連載がスタートしました。   【現役ワーママの食育事情―「発酵子育てキッチン」連載にあたり】 年の差三姉妹(15歳・7歳・5歳)の子育てと通勤生活に奔走する中、“糀でおいしく健康&毎日無理ない炊事”をテーマに日々料理研究している高木です。   子育てと通勤をこなす日々は本当に忙しいです! 高木家では、毎日の炊事は時短が基本だけどときどき子どもたちと“キッチンに立つ”時間を大切にしています。   料理を任せたときの、子どもの真剣な眼差し。これがたまらなくいいのです。そしてできた!時のキラキラした笑顔。きっと子どもの力になると信じています。   「食べること」=「生きる力」。 「食育」という言葉が定着して久しいけれど、食の基本は家で育むものと思います。   とはいえ、私もドタバタ子育て真っ最中で自信なんて全くありません! 時間の余裕のなさに、家族にイライラをぶつけてしまって反省することもよくあること。   何が正しいかなんてわからないけど、“台所仕事は楽しい”を共有できたらきっといい時間になるし、子どもの生きる力につながるはず…と。   平日は忙しくとも、ゆっくりできる週末に家族で農業体験をしたり、季節の発酵食品づくりをしたり、魚を丸ごと捌いたり・・・・・・。 そして時には食育失敗談も…!?高木家のリアルな“発酵子育てキッチン”をお伝えできたら…と思います。   ——“発酵”を待つように、成長をあせらず見守りたいな。親も子も一緒にのびのび発酵♪   【略歴】 旬の魚とお酒に目がないワーキングマザー。日本さかな検定2級。 千葉県生まれ。農家の祖父母のもとに育ち、幼少より発酵食品に親しむ。現在は子育てと仕事に奔走する傍ら、料理研究する日々。自家製発酵食品を活用して、忙しくても無理なく続けられる“台所仕事”とお気楽“食養生”を、身をもって実行している。 活動実績は、発酵料理講師、飲食店の糀メニュー監修・レシピ開発、メディア取材協力、第2回フレッシュミズ部会講師、プライドフィッシュを使った料理教室など。流山市在住。   Cozy Kitchen〜醸す台所〜 Facebook:https://www.facebook.com/cozykitchen.jp/ Instagram:https://www.instagram.com/cozykitchen_jp/

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