漁協職員の養成学校、8人が卒業-2020年度 第81期 全国漁業協同組合学校卒業式

全国漁業協同組合学校(千葉県柏市)は、漁協の職員を養成する学校。学生たちは1年間で漁業の生産現場を支えるための多くの資格を取得し、知識を習得します。

3月5日(金)、その全国漁業協同組合学校2020年度(第81期)の卒業式が執り行われ、8人の若者が就職先である各地の浜に巣立っていきました。

今年度はコロナ禍の影響で4月から通常通りの授業が開始できなかった組合学校。5月からオンラインで授業を実施。例年、長期休暇中に行う漁協実習は日数を短縮し、見学研修も中止が相次ぎました。そのような状況下でも、学生たちはしっかりと学びを深め、誰一人として体調を崩すことなく、学業に専念してきました。

▼全国漁業協同組合学校の活動の様子はこちらの記事から

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臨席したJF全漁連の中平和典専務は、岸宏会長の挨拶を代読し、「浜の構造改革には、経営センスを身に着けた地域リーダーが必要。この一年間で学んだことを貴重な財産として実践し、浜のリーダーになってください」と熱いエールを贈りました。

吉田博身校長は、「皆さんが選んだ職業は、漁業者をあらゆる面からサポートし、そして、人が笑顔で暮らせる豊な漁村をつくっていくというやりがいのある仕事。〝漁村の先達たれ″という本校の創立者たちの言葉を、皆さんへのエールとして贈ります」と激励しました。

学生を代表して謝辞を述べたのは上杉謙太さん(北海道)。コロナ禍の学校生活の苦労と仲間への感謝を述べ「感謝の気持ちを忘れず、〝自主・協同・友愛″の精神を胸に、漁村・水産業の発展に貢献できる人材となることを目指してゆきます」と力強く締めくくりました。

これから地域のリーダーを目指し、漁師と二人三脚で働くことになる卒業式たち。入学当初よりも確実に成長した姿で学び舎を去っていきました。

卒業式では、特に優秀な成績を納めた学生に対して各賞が授与されました。カッコ内は出身先。
≪受賞者≫水産庁長官賞:矢代健祐さん(銚子市漁協)、全漁連会長賞:松田大輔さん(名護漁協)、漁村教育会長賞石山聡士さん(千葉県)

  • JF全漁連編集部

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