水産業の新戦略 JF全漁連とJF静岡漁連、回転寿司チェーン「がってん寿司」で陸上養殖カワハギを提供 水産庁の「バリューチェーン改善促進事業」の一環 2024.2.29 JF全漁連編集部 印刷する JF全漁連と静岡県漁業協同組合連合会(以下、JF静岡漁連)はこのほど、水産庁の「バリューチェーン改善促進事業」の取り組みの一環として、静岡県産の陸上養殖カワハギを回転寿司チェーン「がってん寿司」へ流通させる取り組みを行いました。 今回提供した陸上養殖カワハギは、株式会社ストラウトが三保地下海水を活用して養殖されたものです。 三保地下海水は、年間を通して水温が一定(17℃~21℃)、細菌類がほぼ皆無で冷却や加温が不要、魚病薬を使わない安全・安心な魚を養殖することができます。 この陸上養殖「カワハギ」の特徴は、天然のカワハギよりも大きい肝と天候に左右されず、安定出荷できることです。 JF静岡漁連が、出荷・輸送体制の補強に取り組み、さらにJF全漁連が消費地での調整を担うことで、関東を拠点とするグルメ回転寿司チェーン「がってん寿司」の14店舗で、「陸上養殖カワハギ」を提供することができるようになりました。 JF静岡漁連は1月26日、グルメ回転寿司チェーン「匠のがってん寿司」の錦糸町PARCO店で、「陸上養殖カワハギ」の販促PRを行いました。 JF静岡漁連の増田悟さんがカワハギの特長をアピールしながら、にぎりずしの皿をお盆に乗せて売り込むと、客席から次々に注文が舞い込みました。 増田さんは「コロナ禍はまだ収まっていないが、お客様に静岡県産魚をアピールできて貴重な経験だった」と満足そうに語りました。 JF全漁連では、今後も産地と協力して、国産魚介藻類の消費拡大活動を推進してまいります。 なお、回転寿司チェーン「がってん寿司」での「陸上養殖カワハギ」のにぎりずしの販売は2月中旬で終了しました。 Sakanadia関連記事 ▶流通改善で青森の高級魚「龍飛岬マツカワ」が寿司チェーンへ 東海JF全漁連イベントJF全漁連編集部漁師の団体JF(漁業協同組合)の全国組織として、日本各地のかっこいい漁師、漁村で働く人々、美味しいお魚を皆様にご紹介します。 地域産業としての成功事例や、地域リーダーの言葉から、ビジネスにも役立つ話題も提供します。 SakanadiaFacebookこのライターの記事をもっと読む
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シンポジウム「里海・里川保全の成果と展望」レポートJF全漁連・全国内水面漁連・海づくり推進協が、2月22日に東京・千代田区の一橋講堂で、シンポジウム「里海・里川保全の成果と展望」を開催しました。 シンポジウムでは、東京大学八木信行教授による基調講演「2022.3.31水産業の新戦略JF全漁連編集部
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マダイは春の大切な食材 ―持続可能な漁業を目指すJF勝山の取り組み―東京湾の入り口に面する千葉県の勝山港では、四季折々にさまざまな魚介類が水揚げされます。なかでも桜が咲く時期に漁獲されるマダイは、色の美しさや魚体のよさが評価されてきました。このマダイは鋸南町勝山漁業協2022.6.30水産業の新戦略田口 さつき(たぐち さつき)