里海づくりの場に生まれ変わった日本最大級の運河 ーJF兵庫の「里海づくり」の取り組みー神戸市兵庫区にある兵庫運河(新川運河、兵庫運河、兵庫運河支線、苅藻島運河、新湊川運河で構成)は水面積約 34 ヘクタール、全長約 6.5 ㎞もある日本最大級の運河です。運河が建設されたきっかけは、和田2025.1.14水産業の新戦略古江晋也(ふるえ しんや)
環境変化に直面する浜名湖とJF浜名雄踏支所の今静岡県西部地域に位置し、浜松市と湖西市にまたがる浜名湖は、遠州灘とつながる汽水湖です。そのため「袋網」(または「角立」)と呼ばれる小型定置網漁、夜間に船上からモリやすくい網で魚やエビ、カニを漁獲するタ2024.9.17水産業の新戦略古江晋也(ふるえ しんや)
泉南地域の食文化維持を目指す ーJF岡田浦によるアナゴ蓄養事業ーかつて大阪府泉南市の岡田浦漁業協同組合(JF岡田浦)は府内でもトップクラスのアナゴの水揚げ量を誇っていました。アナゴは泉南地域に欠かせない伝統的な食材で、祭礼行事などがあると、煮アナゴ、押し寿司、天ぷ2024.7.23水産業の新戦略古江晋也(ふるえ しんや)
開発によって激減した「桑名のハマグリ」を守る —JF赤須賀による資源回復の取り組み―三重県桑名市赤須賀地域は揖斐川、長良川、木曽川の木曽三川が伊勢湾に流れ込む河口域に位置しています。 木曽三川は豊富な栄養分を運んでくるため、赤須賀地域はハマグリ、ヤマトシジミ、シラウオなどが水揚げされ2024.5.21水産業の新戦略古江晋也(ふるえ しんや)
温湯駆除で付加価値の向上を目指す―JF三陸やまだによるカキ復興の取り組み―岩手県沿岸中央部に位置する山田湾は、重茂半島と船越半島に囲まれていることから波の穏やかな日が多いという特徴があります。また湾内には織笠川、大沢川、関口川という3つの川が豊富な栄養塩を供給するため、カキ2024.2.5水産業の新戦略古江晋也(ふるえ しんや)
「チリメンモンスター」で海の豊かさを伝える―大阪湾のシラスを活用―スーパーなどで販売されている「チリメンジャコ」(イワシシラス)には、小さなエビ、タコ、イカなどの混獲生物を見かけることがあります。 最近は、アレルギー対応の一環として加工業者が混獲生物を丁寧に取り除い2024.1.26水産業の新戦略古江晋也(ふるえ しんや)
マーケット・インの発想で、オンリーワンを目指した「伊勢まだい」 ―JF三重漁連によるブランド化の取り組み―2020年1月中旬、国内で初めて新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナ)の感染者が確認されたことを受け、飲食店から客足が遠のくようになりました。 3月下旬には、政府や地方自治体が国民に外出自粛を要2023.5.30水産業の新戦略古江晋也(ふるえ しんや)
琵琶湖の特産品「セタシジミ」の復活を願って ~JF瀬田町による外来種水草駆除の取り組み~琵琶湖と淀川をつなぐ瀬田川では1950年代から60年代にかけて「セタシジミ」がたくさん獲れました。セタシジミは琵琶湖水系にのみ生息する固有種であり、琵琶湖の特産品です。 漁業者によると「瀬田川に足を入2023.1.6水産業の新戦略古江晋也(ふるえ しんや)
「茅渟(ちぬ)の海」のクロダイ―鮮度にこだわるJF岸和田市の取り組み―寒い季節になると大阪湾ではクロダイの水揚げ量が増加します。クロダイは「チヌ」とも言われ、大阪湾が「茅渟(ちぬ)の海」と呼ばれるのは「クロダイが大阪湾でたくさん獲れたから」という説もあるほどです。 クロ2022.12.20水産業の新戦略古江晋也(ふるえ しんや)
大阪の食文化に欠かせない「泉だこ」―産卵時期や場所に配慮した漁業を行うJF小島―大阪湾では初夏の6月から8月になるとタコ漁が盛んになります。特に関西地方では、夏至から11日目の半夏生(はんげしょう)の時期にタコを食べる風習があることから7月初旬は漁が最盛期を迎えます。半夏生にタコ2022.10.6水産業の新戦略古江晋也(ふるえ しんや)