JFレポート JFシェルナースを利用することで豊かな海づくりに貢献 JFグループが利用促進に向けた協議会開催 2026.6.2 JF全漁連編集部 印刷する 皆さん、こんにちは。Sakanadia編集部です。 JF全漁連をはじめとするJFグループでは、豊かな海を次世代に繋げていくためにさまざまな取り組みを行っています。 それらの取り組みの中でも、漁場形成につながる取り組みとして注力しているのが貝殻リサイクル魚礁である「JFシェルナース」の利用の推進です。 JFシェルナースそもそも「JFシェルナース」とは?「JFシェルナース」は、海洋建設株式会社が開発・製造を手掛け、JFグループがブランド商品として推奨するカキやホタテなどの貝殻を再利用した人工魚礁。形や大きさの種類はさまざまで、使用する場所や目的によって変えることができ、海に面する多くの都道府県では、主に公共事業として設置されてきました。 機能的にみると、魚礁内では貝殻の重なりによって複雑な空間が生まれ、そこがエビやカニといった魚の餌になる小型生物の住み家になります。餌となる生物の発生に加え、幼魚や稚魚の隠れ場にもなることで保護機能を備え、藻場造成機能などにも優れています。 また、漁業者からの声を受けて考案された小型ブロックの「貝藻くん」についてもJFシェルナースと同様の効果が認められています。 貝藻くんJFシェルナースの利用を推進するための協議会を開催JF全漁連は、豊かな海づくりに向けての重要な取り組みである「JFシェルナース」の利用を強力に推進するため、海洋建設とJF漁連・府県JFの担当者をメンバーとした協議会を毎年開催しています。 本年度も5月21日に開催され、2025年度の活動報告や2026年度の事業推進に向けての提案などのほか、JFシェルナースの利用推進に向けての活発な意見交換が行われました。 本年度開催された「JFシェルナース推進協議会」の模様利用者からの報告や意見交換も実施JFシェルナースや貝藻くんの利用を推進していくためには、地元の漁業者に設置することによって得られる効果を理解してもらうことや、設置にあたっての協力が必要不可欠となります。 協議会では、JFシェルナースや貝藻くんを推進している各県の担当者が実際に魚や海藻類の増殖にも繫がっていることを報告した上で、「設置することで得られる漁業者のメリットは非常に大きい」との考えが示されました。 また、稚ナマコを海へ放流する作業や「付着生物観察会」などの体験イベントの開催など、子どもから大人まで幅広い人たちがシェルナースや貝藻くんの活動に関わっているとの報告も行われました。 協議会で報告されたJFシェルナースに産み付けられたイカの卵の画像協議会の終盤に行われた意見交換では、JFシェルナースや貝藻くんの推進上のポイントとして、コンクリートの魚礁や単なる重石としてではなく、「貝殻基質への胞子が付着しやすい」、「海藻の根が張りやすい」、「魚たちの住み家になる」など、藻場造成や生物の増殖の成功率を高めるということを理解した上で、活動組織の事業計画などに組み込むことなどが提案されました。 さらに、設置にあたっては、国や県の水産環境整備事業を活用することが多いことから「すぐに設置できるものではないので、地元の漁業者や自治体の担当者に『どのような魚礁が必要で、どんな漁場を作りたいのか』という具体的なイメージをしっかりと伝えて、地元で理解を深めていただくことが採用に繋がる」との意見も上がりました。 このほか、水産環境整備事業以外の他省庁の事業予算を活用した設置の事例などについても紹介され、他地域での先進事例について実際に現地で携わった担当者からの生の声と合わせて横展開が行われました。 意見交換の様子JF全漁連では、海洋資源を次世代に繋げていくために、生き物があふれる豊かな海づくりに貢献するJFシェルナースや貝藻くんの利用促進活動に引き続き取り組んでまいります。 * * * Sakanadia関連記事 ▶海洋建設株式会社の「廃棄貝殻を活用したメキシコにおける里海づくり」プロジェクトが2025年度NIKKEIブルーオーシャン大賞を受賞 ▶【長崎県】「JFシェルナース」によるクエの集魚効果レポート ―JF長崎漁連の取り組み― ▶JFシェルナース事例紹介|早期に蝟集効果を確認17、年に6.0型を設置 福岡・岩屋漁港沖の海域に ▶JF全漁連取り扱い20年「JFシェルナース」大森敏弘専務インタビュー JF全漁連漁協(JF)資源管理JF全漁連編集部漁師の団体JF(漁業協同組合)の全国組織として、日本各地のかっこいい漁師、漁村で働く人々、美味しいお魚を皆様にご紹介します。 地域産業としての成功事例や、地域リーダーの言葉から、ビジネスにも役立つ話題も提供します。 SakanadiaFacebookこのライターの記事をもっと読む
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