【発酵子育てキッチン】忙しい人こそ!「お気楽ぬか床」で自家製ぬか漬を♪

新米のおいしい季節がやってきましたね!
高木家は、昨年から地元の田んぼのオーナーに参加していて、自分たちで田植えと収穫体験をしたお米を毎月配布してもらっているのですが……。今年はついに!
念願の精米機をゲットしました~!パチパチ。

▼米作り体験の様子はコチラ
【発酵子育てキッチン】家族で米づくり体験

精米したての白米は、つやつやと甘くて本当においしい。
コンパクトサイズの精米機は狭いキッチンにも置けて、ごはん食を大切にしているわが家には必需品になりました。

ところで、精米すると出てくる「米ぬか」。

米ぬかはビタミンやミネラル類が豊富なので、うちではこれを活用して「ぬか床」を作ります。

みなさん、ぬか床と聞くと、
・毎日かき混ぜなくちゃいけない
・管理が大変そう
というイメージで、忙しいから無理!とあきらめてしまう方も多いと思います。

実は私も、何度もぬか床にチャレンジして、何度もダメにしてきました…汗。
そんなハードル高めのぬか漬けですが、トライするうちにコツがわかり、「浅漬けやサラダのように、もっと気楽に楽しめばいいのでは?」と思うようになりました。

そんな私が実践しているのが、短期間の使い切りの「お気楽ぬか床」です。

「お気楽ぬか床」は、
・毎日まぜなくてOK!
・コンパクトで場所をとらない
・2~3か月の短期間の使い切りでも!

市販のぬか漬けやぬか床もお手軽でいいのですが、やっぱり自家製は楽しいし、格別。微生物が生きている本物の発酵食品ですので、ぜひたくさんの方に、「お気楽ぬか床」にトライしてほしいです。

すぐ漬けられる「お気楽ぬか床」のつくり方

「お気楽ぬか床」のつくり方はとっても簡単。
スターターの材料は、①米ぬか②塩③水④昆布⑤唐辛子⑥捨て漬け野菜のみです。
とってもシンプル。この材料を混ぜ合わせて、野菜を漬けて食べながら、ぬか床を発酵させるだけです。

具体的な作り方は、動画をどうぞ!

  • <材料(動画で使用した分量)>
    ①米ぬか 500g
    ②塩    60g
    ③水   500ml
    ④昆布    3枚くらい(2~3cm角)
    ⑤唐辛子   1本
    ⑥捨て漬け野菜 適量

思ったより簡単!と思ったあなたは、さっそく米ぬかを買ってきて、今日から「お気楽ぬか床」生活をスタートしましょう♪(米ぬかはスーパーやネットショップで手に入ります。また精米所でもらえることも)

ちなみに高木家では、平日の忙しい夕飯準備のときに、ささっと冷蔵庫から取り出して、「これつまんで~とりあえず前菜よ」とフレンチ風にぬか漬けを出します(笑)。

お手々でお行儀悪くてゴメンナサイ

ポリポリとした食感、ぬか漬け特有の風味と酸味は、子どもたちも大好きです。
「お腹すいた~」と保育園や学校から帰ってくる子どもたちの、小腹も心も満たしてくれます。

なんとヨーグルトの10倍もの乳酸菌が含まれているというぬか漬け。
腸内環境を改善する乳酸菌と食物繊維が同時にとれて、野菜のビタミンとミネラルが何倍にも増えているぬか漬けは、忙しい人の免疫力アップにぴったりです。

お気楽ぬか床で「秋サバのぬか漬け焼」

「お気楽ぬか床」は、魚や肉も漬けられます。
これが酒の肴に絶品。青魚の臭みを感じず、旨味を増した焼き魚になります♪
肉や魚を漬ける場合は、ぬか床に投入せず、少量を表面に塗ってラップで包んで一晩くらい漬けます。

漬けたら、ぬかを指で拭って魚焼きグリル・フライパンなどで焼くだけ。

表面についたぬかは焼くと香ばしくておいしいので、完全には取り切らなくてOK。

簡単でしょう?
味噌汁と合わせれば、「発酵ぬかサバ定食」のできあがり~♪

ああ、やっぱり日本は「魚と米と発酵食品」の国だなあとしみじみ。
玄米から白米中心になりビタミンが不足したことで、“江戸わずらい”と言われる病が流行った江戸時代。そこから、ぬかをさまざまに活用してきた先人の知恵には感服です。

カラダにいいだけでなく、おいしいから食べ継がれてきたのが発酵食品。
この食文化は、現代の子どもたちの記憶にも刻んでいきたいものです。

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  • 高木 佐知子(たかぎ さちこ)

    Cozy Kitchen代表。糀マイスター、みそソムリエ。 「発酵子育てキッチン」連載がスタート! 2019年11月~2020年11月まで、「糀で時短レシピ」を連載。糀の力を活用した、簡単だけどおいしくてヘルシーなレシピを紹介してきました。 2020年12月からは、「発酵子育てキッチン」と題し、リアルな子育て・食育奮闘記の連載がスタートしました。   【現役ワーママの食育事情―「発酵子育てキッチン」連載にあたり】 年の差三姉妹(15歳・7歳・5歳)の子育てと通勤生活に奔走する中、“糀でおいしく健康&毎日無理ない炊事”をテーマに日々料理研究している高木です。   子育てと通勤をこなす日々は本当に忙しいです! 高木家では、毎日の炊事は時短が基本だけどときどき子どもたちと“キッチンに立つ”時間を大切にしています。   料理を任せたときの、子どもの真剣な眼差し。これがたまらなくいいのです。そしてできた!時のキラキラした笑顔。きっと子どもの力になると信じています。   「食べること」=「生きる力」。 「食育」という言葉が定着して久しいけれど、食の基本は家で育むものと思います。   とはいえ、私もドタバタ子育て真っ最中で自信なんて全くありません! 時間の余裕のなさに、家族にイライラをぶつけてしまって反省することもよくあること。   何が正しいかなんてわからないけど、“台所仕事は楽しい”を共有できたらきっといい時間になるし、子どもの生きる力につながるはず…と。   平日は忙しくとも、ゆっくりできる週末に家族で農業体験をしたり、季節の発酵食品づくりをしたり、魚を丸ごと捌いたり・・・・・・。 そして時には食育失敗談も…!?高木家のリアルな“発酵子育てキッチン”をお伝えできたら…と思います。   ——“発酵”を待つように、成長をあせらず見守りたいな。親も子も一緒にのびのび発酵♪   【略歴】 旬の魚とお酒に目がないワーキングマザー。日本さかな検定2級。 千葉県生まれ。農家の祖父母のもとに育ち、幼少より発酵食品に親しむ。現在は子育てと仕事に奔走する傍ら、料理研究する日々。自家製発酵食品を活用して、忙しくても無理なく続けられる“台所仕事”とお気楽“食養生”を、身をもって実行している。 活動実績は、発酵料理講師、飲食店の糀メニュー監修・レシピ開発、メディア取材協力、第2回フレッシュミズ部会講師、プライドフィッシュを使った料理教室など。流山市在住。   Cozy Kitchen〜醸す台所〜 Facebook:https://www.facebook.com/cozykitchen.jp/ Instagram:https://www.instagram.com/cozykitchen_jp/

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