【発酵子育てキッチン】ひとりでできたよ!7歳がつくる、火を使わないお魚料理♪

家族の役に立ちたい!火を使わずに一汁二菜

ある日、次女(7歳)が
「全部ひとりで夕ご飯を作ってみたい!危なくないように、火を使わないのがいいな~」
というので、私が簡単なメニューを考えて、作ってもらうことにしました!
ママの役に立ちたいんですって、嬉しいな~。

そこで献立は、

    ・ごはん
    ・即席みそ汁
    ・刺身の醤油糀りゅうきゅう風
    ・ワカメとキュウリの酢の物

にしました!ちょっぴり渋いかな?(笑)
でも、立派な一汁二菜です。

次女は魚のお刺身がとっても大好きなので、主菜に。刺身の柵を買ってくれば、スライスするだけで簡単!火を使わず一人でできるね♪

主菜はごはんに合うように、漬け魚がいいかな。
そうだ、“りゅうきゅう”にしよう!“りゅうきゅう”は大分の郷土料理です。
お刺身を醤油ベースの漬けダレで和えて、ゴマや薬味と合わせた一品です。

ブリのりゅうきゅう
    “りゅうきゅう”

の名は、沖縄の漁師から伝わったからという説や、魚にゴマをまぶして焼く“利休焼き”から来ているという説など諸説あるそう。
真相はわかりませんが、“りゅうきゅう”はなんとなく響きもいいし、ただ“ゴマ漬け”というより通っぽくっていいですよね(笑)
「今日はアジのりゅうきゅうよ」なんて言って食卓に出すと、簡単な刺身料理でも箔がつく気がします(笑)。

酢の物は、火を使わずできる副菜。
お味噌汁はウォーターサーバーのお湯を注ぐだけの即席!
お米研ぎはいつも手伝ってくれるから、もう楽勝だね。

調理スタート!下ごしらえから盛り付けまでひとりで頑張るよ!

では、さっそく作ってもらいましょ~。
まず、ご飯を炊きます。これはいつも手伝ってくれているのでお手の物!

次は酢の物です。まず、キュウリをトントン♪

真剣です。このね、包丁を持つ子どもの真剣な眼差しを見るのが好きなんですよ~。
ちなみに、わが家では7歳と5歳の娘たち用にそれぞれまな板と包丁を1セットずつ買い与えています。

こんな感じのセットです。

以前は、刃が丸い包丁や、ギザギザしていてスパッと切れない子ども包丁でした。でもそれだとあまりうまく切れず練習にならないので、切れ味は大人用と変わらないけど、角が丸い子ども包丁にしました。
よく切れるので、最初はちょっとヒヤヒヤしますが、しっかり見守っていれば大丈夫。子どもはすぐに慣れますよ。

包丁を使うときはしっかりそばについて見守ります。

ほら、もうこんなに上手に切れるようになりました♪

キュウリは塩もみ、ワカメは、塩蔵ワカメを戻して使います。

ワカメって長いなあ!ヌルヌルするね!乾燥カットわかめでは味わえない感動があります。
戻したワカメを切って、酢の物とみそ汁の具にします。
ワカメって色々使えるね!

即席みそ汁は、お椀に“だし粉”(※)・味噌・ワカメを入れておいて、お湯を注ぐだけ。具は、海藻・お麩・乾燥野菜など、火を通さなくても食べられる食材が即席みそ汁に使えます。
※だし粉…カツオ節・イリコ・昆布といっただし素材を砕いて粉末にしたもの。カツオ粉・煮干し粉・昆布粉などとしても市販されています。

“だし粉”は魚介藻類などの栄養を丸ごと摂取できて、化学調味料等も入っていないので、素材そのものの美味しさを味わえます。顆粒だしでも代用できますが、手軽に旨味を追加できる“だし粉”もおすすめです♪素材自体の味を感じることは、子どもの頃の味覚形成に大切なことと考えています。

では、続いて

    メインディッシュの“りゅうきゅう”を作ります。

この日買い求めた刺身サクは・・・・・・じゃん!

    ヒラマサ(千葉県産)です!

すみません、贅沢ですね~(笑)。

刺身をスライス。「ちょっとむずかしいよ~」

でも上出来!

ゴマをすって、ゴリゴリ。ゴマがパチパチっていうね。
お料理は、音も楽しい。

醤油糀と合わせます。醤油糀はそのままで美味しい漬けダレになるから便利。
わが家の定番調味料です♪
子どもでも簡単に作れるので、よかったら作ってみてくださいね!

糀で時短レシピ【動画】「万能おさかな調味料“マイ醤油糀”を作ろう!」

スライスしたお刺身と合わせて、

混ぜたら完成!

酢の物も、仕上げの調味。塩もみキュウリの水気をギュッと絞って
てんさい糖と米酢の合わせ酢を加え、

仕上げにちりめんじゃこを混ぜました。

自由に盛り付けて・・・・・・、

    りゅうきゅう定食の完成です♪

ヤッタ~!おつかれさま。[ママ用にビール付きで失礼(笑)]
時間はかかったけど、最後まで一人でできたね。すごい!

ちょっとネギが大きいのはご愛敬(笑)。
とっても美味しかったよ~。みんなの笑みがこぼれました。

脂ののったヒラマサは「お肉みたい~」という感想も。
そして、酢の物を食べた妹(三女・5歳)が「これめっちゃグ~~~!」と心から言ってくれたのが最高にうれしかったね。

料理を任せたときの、子どもの真剣な眼差し。これがたまらなくいいのです。
そしてできた時のキラキラした笑顔。きっと子どもの力になると信じています。平日は仕事から帰って息つく間もなく夕食の支度です。毎日は難しいけれど、たまには子どもと一緒にクッキング。

    楽しくて、いろんなことが学べる宝物のような時間です。

【今回作ったりゅうきゅうの材料(2人分)】
ヒラマサ(刺身用)…160g
白ゴマ…大さじ1強
醤油糀…大さじ1強
万能ネギ…1本
※刺身は旬やお好みで選びましょう。
醤油糀ダレは、あればだし汁少々でのばしても美味しい。
薬味は、生姜や大葉を加えても。

 

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  • 高木 佐知子(たかぎ さちこ)

    Cozy Kitchen代表。糀マイスター、みそソムリエ。 「発酵子育てキッチン」連載がスタート! 2019年11月~2020年11月まで、「糀で時短レシピ」を連載。糀の力を活用した、簡単だけどおいしくてヘルシーなレシピを紹介してきました。 2020年12月からは、「発酵子育てキッチン」と題し、リアルな子育て・食育奮闘記の連載がスタートしました。   【現役ワーママの食育事情―「発酵子育てキッチン」連載にあたり】 年の差三姉妹(15歳・7歳・5歳)の子育てと通勤生活に奔走する中、“糀でおいしく健康&毎日無理ない炊事”をテーマに日々料理研究している高木です。   子育てと通勤をこなす日々は本当に忙しいです! 高木家では、毎日の炊事は時短が基本だけどときどき子どもたちと“キッチンに立つ”時間を大切にしています。   料理を任せたときの、子どもの真剣な眼差し。これがたまらなくいいのです。そしてできた!時のキラキラした笑顔。きっと子どもの力になると信じています。   「食べること」=「生きる力」。 「食育」という言葉が定着して久しいけれど、食の基本は家で育むものと思います。   とはいえ、私もドタバタ子育て真っ最中で自信なんて全くありません! 時間の余裕のなさに、家族にイライラをぶつけてしまって反省することもよくあること。   何が正しいかなんてわからないけど、“台所仕事は楽しい”を共有できたらきっといい時間になるし、子どもの生きる力につながるはず…と。   平日は忙しくとも、ゆっくりできる週末に家族で農業体験をしたり、季節の発酵食品づくりをしたり、魚を丸ごと捌いたり・・・・・・。 そして時には食育失敗談も…!?高木家のリアルな“発酵子育てキッチン”をお伝えできたら…と思います。   ——“発酵”を待つように、成長をあせらず見守りたいな。親も子も一緒にのびのび発酵♪   【略歴】 旬の魚とお酒に目がないワーキングマザー。日本さかな検定2級。 千葉県生まれ。農家の祖父母のもとに育ち、幼少より発酵食品に親しむ。現在は子育てと仕事に奔走する傍ら、料理研究する日々。自家製発酵食品を活用して、忙しくても無理なく続けられる“台所仕事”とお気楽“食養生”を、身をもって実行している。 活動実績は、発酵料理講師、飲食店の糀メニュー監修・レシピ開発、メディア取材協力、第2回フレッシュミズ部会講師、プライドフィッシュを使った料理教室など。流山市在住。   Cozy Kitchen〜醸す台所〜 Facebook:https://www.facebook.com/cozykitchen.jp/ Instagram:https://www.instagram.com/cozykitchen_jp/

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