食育 【発酵子育てキッチン】魚嫌いの娘が唸った時短おさかな料理 2021.12.17 高木 佐知子(たかぎ さちこ) 印刷する 魚食普及と食育活動をしている私ですが……。 実は!わが長女(高校生)は魚が苦手なのです(涙)。 下の娘たち(8歳・6歳)は魚好きなのと、長女にも魚を食べてほしい一心で、今までさまざまな魚料理を作ってきましたが、意外にも長女が気に入ったのはシンプルな魚料理でした。 その代表が、「白身魚の酒蒸し」です! 今日は、魚嫌いにもぜひ食べてほしい“酒蒸し”をご紹介します。 * * * フライパン酒蒸しは超時短料理!マダラの酒蒸し“酒蒸し”は、酒の効果で臭みを分解し、魚の旨味を閉じ込めます。 魚自体の味を楽しめるシンプルな魚料理。 酒蒸しと言えば「アサリの酒蒸し」ですが、さまざまな魚介類で作れるんですよ~。 調理時間は、切り身魚ならフライパンで1~3分! しかも、野菜と一緒に蒸せるから主菜と副菜にもなるという、忙しい日にもぴったりの時短料理なんです。 変に味つけを濃くしたり、若い子が好むような洋風にしたりせず、魚の味がわかる料理を食べてくれるって、目から鱗だし、うれしいじゃないですか♪ * * * 基本の切り身魚の酒蒸しの作り方それでは、基本の酒蒸しの作り方をご紹介します。 簡単すぎて、レシピというほどのものではありません(笑)。 今夜はさっそく切り身魚を買って帰りましょう! 酒蒸しは本当に手軽で、想像以上においしいから作らなきゃ損!です。 <材料>2人分 真ダラの切り身(鍋用)…5~6切れ ネギの白と青い部分…お好きなだけ しょうが…ひとかけ分 塩糀または塩…少々 酒…適量 ぽん酢…お好みで 今回は旬のマダラです♪ 写真は鍋用の小さめカットですが、普通の切り身でOK。 一般的な切り身なら一人1切れでいいですね。 <作り方> (1)切り身魚は下処理※してから、塩糀少々を表面全体にまぶす。 塩糀がなければ、薄塩でもOK! ※ウエカツさんの下処理方法を参考にしています。臭みがとれておいしくなる! ▶<さかなの臭みとり、保存方法>プライドフィッシュ公式WEBサイト (2)長ネギとショウガは写真のように切る。 ・長ネギ…斜め薄切りにして、軽く水にさらしてほぐす。 ・ショウガ…千切り(水にさらさない) (3)フライパンに(1)の切り身を重ならないように並べ、切り身が5mmくらい浸かる程度に酒を回しかける。 (4)(3)に(2)の長ネギとショウガを散らす。 (5)蓋をして強火にかけ、1分ほど蒸す(今回の小さめの切り身の場合)。 一般的な切り身でも、2~3分ほどでできます。 (6)魚に火が通ったらできあがり~♪ しっとり蒸されています♡ こんな風に、身の繊維がほぐれはじめたら火が通ったサイン。 あっという間にできますよ! (7)お皿によそって、お好みでぽん酢をかけて、いただきま~す! 「う~ん!いける!」 これが、魚嫌いの娘も唸った酒蒸しです♪ 娘はぽん酢が大好きなので、うちはいつもぽん酢ですが、お好みの調味料でOK。 醤油やかんきつ類をしぼってもいいし、ごま油や辛味を加えても。 ブラックペッパーとオリーブオイルなら、気分はフレンチかイタリアン!? 時にはハーブと一緒に蒸してもいいですねえ。 * * * 魚種や野菜を変えてアレンジ自在このフライパン酒蒸しはアレンジが無限。 魚種を変えるのはもちろん、野菜を変えるだけでも、風味や彩りが豊かに楽しめます。 例えば今の季節なら、鍋野菜の定番の 白菜+にんじん+春菊 なんていかがですか? 冷蔵庫の残り野菜、何でもいいのです。フードロス削減にもなります。 作り方の(4)で、のせる野菜を変えるだけ。 真ダラと野菜の酒蒸しお魚が見えませんね(笑)。お野菜がたっぷりとれて、カロリーが気になる方にもぴったり! 鍋ものにした時の、魚と野菜の出汁が溶け込んだスープもおいしいけど、酒蒸しは、魚の旨味も野菜の甘味も溶けだしていないから濃い! 野菜が甘い!! ぜひお試しあれ~。 味変!ごま油をたら~り唸ったとは言え、苦手な魚を完全に克服したわけではない長女。 食べられる魚料理を増やすべく、母の奮闘はまだまだ続きます・・・・・・。 日々のおいしい暮らしを発信中 Cozy Kitchen~醸す台所~ Instagram Facebook レシピ食育酒高木 佐知子(たかぎ さちこ)Cozy Kitchen代表。糀マイスター、みそソムリエ。 「発酵子育てキッチン」連載がスタート! 2019年11月~2020年11月まで、「糀で時短レシピ」を連載。糀の力を活用した、簡単だけどおいしくてヘルシーなレシピを紹介してきました。 2020年12月からは、「発酵子育てキッチン」と題し、リアルな子育て・食育奮闘記の連載がスタートしました。 【現役ワーママの食育事情―「発酵子育てキッチン」連載にあたり】 年の差三姉妹(15歳・7歳・5歳)の子育てと通勤生活に奔走する中、“糀でおいしく健康&毎日無理ない炊事”をテーマに日々料理研究している高木です。 子育てと通勤をこなす日々は本当に忙しいです! 高木家では、毎日の炊事は時短が基本だけどときどき子どもたちと“キッチンに立つ”時間を大切にしています。 料理を任せたときの、子どもの真剣な眼差し。これがたまらなくいいのです。そしてできた!時のキラキラした笑顔。きっと子どもの力になると信じています。 「食べること」=「生きる力」。 「食育」という言葉が定着して久しいけれど、食の基本は家で育むものと思います。 とはいえ、私もドタバタ子育て真っ最中で自信なんて全くありません! 時間の余裕のなさに、家族にイライラをぶつけてしまって反省することもよくあること。 何が正しいかなんてわからないけど、“台所仕事は楽しい”を共有できたらきっといい時間になるし、子どもの生きる力につながるはず…と。 平日は忙しくとも、ゆっくりできる週末に家族で農業体験をしたり、季節の発酵食品づくりをしたり、魚を丸ごと捌いたり・・・・・・。 そして時には食育失敗談も…!?高木家のリアルな“発酵子育てキッチン”をお伝えできたら…と思います。 ——“発酵”を待つように、成長をあせらず見守りたいな。親も子も一緒にのびのび発酵♪ 【略歴】 旬の魚とお酒に目がないワーキングマザー。日本さかな検定2級。 千葉県生まれ。農家の祖父母のもとに育ち、幼少より発酵食品に親しむ。現在は子育てと仕事に奔走する傍ら、料理研究する日々。自家製発酵食品を活用して、忙しくても無理なく続けられる“台所仕事”とお気楽“食養生”を、身をもって実行している。 活動実績は、発酵料理講師、飲食店の糀メニュー監修・レシピ開発、メディア取材協力、第2回フレッシュミズ部会講師、プライドフィッシュを使った料理教室など。流山市在住。 Cozy Kitchen〜醸す台所〜 Facebook:https://www.facebook.com/cozykitchen.jp/ Instagram:https://www.instagram.com/cozykitchen_jp/このライターの記事をもっと読む
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