第44回全国海の子絵画展、28作品が特別賞受賞

文部科学大臣賞(小学生の部)を受賞した久保田弓月さんの「今日も大漁だった」

コロナ禍でも前回を超える6,490点の力作が出品

文部科学大臣賞(中学生の部)を受賞した山本莉夢さんの「港で輝く大漁旗」

JF全漁連が毎年3月に開催している「全国海の子絵画展」。この絵画展は、小・中学生の皆さんが絵を描くことを通して、海に対する興味や、漁業に対する理解、夢をもって成長して欲しいという願いを込めて、1978年から実施しているものです。
文部科学省、農林水産省、水産庁、日本放送協会、教育美術振興会、農林中央金庫などの協力を得て、今年で44回目の開催を迎えました。
応募対象は、全国の漁業協同組合連合会、信用漁業協同組合連合会、県漁業協同組合および関係団体が主催・共催または後援する都道府県の海の子作品展(2021年1月から同年12月までに実施)などにおいて、優秀な成績をおさめた作品。毎年1万点を超える作品が各県の作品展に応募されます。
今回は、前回同様コロナ禍での開催のため、例年に比べると応募作品数は減少しましたが、それでも前回を上回る数の作品が集まりました。

44回目となる今回は、全国から469校(小学校363校、中学校106校)が参加し、6,490点(うち小学校の部5,598点、中学校の部892点)の作品が応募されました。このうち各道府県の厳しい審査を通過した101点(小学校64点、中学校37点)が全国展に出品され、その中から28点(小学校18点、中学校10点)が文部科学大臣賞や農林水産大臣賞などの特別賞を受賞しました。

特別賞入賞者の一覧は、JF全漁連のWEBサイトに掲載しています。

農林水産大臣賞(小学生の部)を受賞した安平悠真さんの「市場へ行ったよ」
農林水産大臣賞(中学生の部)を受賞した鈴木真里さんの「笑顔」

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表彰式はオンラインで開催

今回の絵画展は、新型コロナウイルス感染症防止対策を万全に施したうえで、審査委員会を開催しました。

厳選なる審査の様子

表彰式は、初めて「動画表彰式(オンライン)」を関係者のみの閲覧として行いました。
動画表彰式では特別賞受賞作品を1点ずつ紹介し、受賞者と審査委員のそれぞれのコメントを掲載しました。

動画表彰式内の動画 

動画表彰式での審査委員のコメント

審査委員である文部科学省初等中等教育局教育課程課の小林恭代教科調査官は、「海で働く人への尊敬や感謝を表した作品、楽しく想像を膨らませた作品、親しみのある海辺の様子を表した作品など、さまざまな作品に出会うことができました。海は私たちの身近にあるとともに、生活に豊かな恵みをもたらし、漁業に携わる方々はその恵みを私たちに届けてくれます。これからも海や漁業について考え、楽しみながら絵に表していっていただけたらと思います」と受賞者にメッセージを送りました。

同じく審査委員の文部科学省初等中等教育局教育課程課の平田朝一審査委員は、「皆さんが経験した海に関わるさまざまな思い出や感動から、表したいことを見つけて、構図や色などを考え、表し方を工夫しながら作品に挑戦されたことと思います。この思いを大切にした作品がたくさん集まってきたことは素晴らしいことです。この絵画展を通して、環境問題や食文化の大切さについて考えることに繋がっていくと思います。今後も、海や漁業について考え、思いのこもった作品に挑戦していただけたらと思います」と講評を述べました。

来年も開催する予定です。想像力あふれる楽しい作品をお待ちしております。

  • JF全漁連編集部

    漁師の団体JF(漁業協同組合)の全国組織として、日本各地のかっこいい漁師、漁村で働く人々、美味しいお魚を皆様にご紹介します。 地域産業としての成功事例や、地域リーダーの言葉から、ビジネスにも役立つ話題も提供します。 SakanadiaFacebook

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