最前線を学ぶ!全国漁業協同組合学校がJF全漁連トップセミナーを開催

全国漁業協同組合学校(組合学校)は7月6日(木)、JF全漁連トップセミナーを開催しました。

組合学校(千葉県・柏市)は、漁協職員を養成する学校です。全国各地から入学する学生たちは、1年間の寮生活を送りながら、漁協職員として必要なスキルや資格の取得、さまざまな事業を運営するためのノウハウを専門的に勉強します。

JF全漁連の会議室で開催した今回のセミナーには、4人の学生が参加。生徒それぞれの自己紹介の後、JF全漁連の坂本雅信会長の挨拶でスタートしました。

生徒たちに激励の言葉を贈る坂本会長

続いてJF全漁連の内田珠一専務の講義を受講。

講義本題の前には内田専務から、「常に疑問をもち、どうすれば漁業者の状況や漁業がよくなるのかを考えること」「座学だけではなく実践で学ぶこと」など、今後の学生生活や卒業後でも指針となる、貴重なアドバイスもありました。

講義では「全漁連販売事業本部の体制と実践 ~JFグループの経済事業強化~」と題し、配布した資料をベースに内田専務の経験談を交え、販売本部の体制と実践について詳しく説明しました。

実体験の話を交えて講義をすすめる内田専務

生徒たちは内田専務の話に真剣に耳を傾け、ときにメモをとりながら、ときに内田専務の問いかけに言葉を返しながら、細部を聞き逃すまいと集中した表情をみせていました。濃厚な内容の講義はあっという間に終わりの時間に。

講義の後は質疑応答の時間です。

講義で触れられた未利用魚の活用に関する質問に、内田専務からは「どのように価値を上げるか」という視点を元にした回答がありました。生徒たちは講義を通して、現場での対応をイメージしながら話を聞くことができたようです。

4月の入学式から約3か月間、漁協職員を目指し学んできた学生たち。JF全漁連のトップセミナーでは、テキストや資料を読むだけでは得られない、現場のリアルな状況や対応、そしてそれらを今後考え続けていくための姿勢についても、学ぶ機会になったのではないでしょうか。

セミナーでは内田専務の講義のほか、守屋大・総合管理部長がJF全漁連の事業などについて説明しました。

今後、夏には5日間以上の漁協実習を控えている生徒たち。今までの学校での学習や、今回のトップセミナーでの学びを活かして、実り多い漁協実習の時間を過ごして欲しいですね。

全国漁業協同組合学校は、来年度の入学生を募集しています。

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  • JF全漁連編集部

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