JFレポート 組合学校がJF全漁連トップセミナーを開催、学生ら漁業の最前線を学ぶ 2024.8.9 JF全漁連編集部 印刷する 全国漁業協同組合学校(組合学校)は7月9日(火)、JF全漁連トップセミナーを開催しました。 組合学校(千葉県・柏市)は、漁協職員を養成する学校です。全国各地から入学する学生たちは、1年間の寮生活を送りながら、漁協職員として必要なスキルや資格の取得、さまざまな事業を運営するためのノウハウを専門的に勉強します。 JF全漁連の会議室で開催した今回のセミナーには、3人の学生が参加。本セミナーの目的は、JFグループの動向やJF全漁連の組織と業務について学ぶことです。 冒頭、JF全漁連の坂本雅信会長が「漁協は、漁業者が獲った魚を最初に取り扱い、漁業者に最も近い組織。魚を消費者の口に届けるまで、JFグループが果たす役割と機能は多い。今日は特に、JF全漁連の関わりについて学んでもらい、卒業後の仕事に役立たせてもらいたい」とあいさつしました。 あいさつする坂本会長続いてJF全漁連の内田珠一専務の講義を受講。「全漁連販売事業本部の体制と実践~JFグループの経済事業強化~」と題し、配布した資料をベースに内田専務が経験談を交え、販売事業本部の体制と実践について詳しく説明しました。 実体験の話を交えて講義を進める内田専務生徒たちは内田専務の話に真剣に耳を傾け、細部を聞き逃すまいと集中した表情を見せていました。 販売事業本部の原料から製品までの一貫した取り組みを学ぶ生徒講義の後は質疑応答の時間です。 学生から、「水産資源の減少について、水産業としてどう対応していけばよいのか常々考えている」と意見があり、内田専務は「水産資源の減少により困っている漁業者のための、さまざまな取り組みを行っているが、昨今の海洋環境の激変に対して重要なのは、漁場改善のために藻場を造成したり、海の酸性化を防ぐためにカキ殻を撒いたり、海底耕耘をしたり、豊かな海づくりのための地道な活動をやっていくこと」と考えを伝えました。 その他、未利用魚の活用に関する質問や、水産業界他社とのコラボレーションに関する質問があり、彼らが常に問題意識を持ち、未来の水産業のために自分たちが何をしていけばよいのか、真剣に考えていることが伝わりました。 * * * 4月の入学式から約3か月間、漁協職員を目指し学んできた学生たち。JF全漁連のトップセミナーでは、テキストや資料を読むだけでは得られない、現場のリアルな状況や対応、そしてそれらを今後考え続けていくための姿勢についても、学ぶ機会になったのではないでしょうか。 セミナーでは内田専務の講義のほか、守屋大・総合管理部長がJF全漁連の事業などについて説明しました。 今後、夏には20日間以上の漁協実習を控えている生徒たち。今までの学校での学習や、今回のトップセミナーでの学びを活かして、実り多い漁協実習の時間を過ごして欲しいです。 全国漁業協同組合学校は、来年度の入学生を募集しています。 ▶募集に関するSakanadia記事はこちら ▶組合学校に関するSakanadia関連記事はこちら 組合学校JF全漁連SDGs研修JF全漁連編集部漁師の団体JF(漁業協同組合)の全国組織として、日本各地のかっこいい漁師、漁村で働く人々、美味しいお魚を皆様にご紹介します。 地域産業としての成功事例や、地域リーダーの言葉から、ビジネスにも役立つ話題も提供します。 SakanadiaFacebookこのライターの記事をもっと読む
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