JF長崎漁連、救命胴衣着用についての講演実施

このコラムは、長崎県漁業協同組合連合会(JF長崎漁連)の広報誌『漁連だより』に掲載されたものです。

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講習のようす

2022年3月15日に長崎県の深江町漁協にて救命胴衣着用について講演を行いました。当日は同漁協吉田幸一郎組合長をはじめ、組合員約40名が参加しました。
深江ブループロジェクト※1活動組織による海難救助訓練の一環として救命胴衣の着用義務などについて、JF全漁連長崎駐在江頭哲郎所長および本課職員より説明を行いました。

始めに救命胴衣の着用義務について説明。20トン未満の小型漁船への乗船時におけるライフジャケット着用義務※2の範囲が2018年2月1日以降に拡大され、従来の1人乗り漁船での漁ろう中に加え、2人乗り以上の漁船で漁ろう中・航行中での着用が義務化となり、2022年2月1日から違反点数の付与が開始されました。なお、乗船者にライフジャケットを着用させなかった船長には違反点数2点が課され、再教育講習を受けなければならないなど説明しました。

続いて、JF商品であるJFライフジャケットA(自動膨張機能付救命胴衣)の特徴や、自己点検の仕方など実際にJFライフジャケットを着用し発砲させ、ボンベの交換を実際に行いながら説明を行いました。

ライフジャケットを発砲している様子

参加した組合員からは「ライフジャケットは水洗いをしても大丈夫ですか」との質問があり、江頭所長は「水洗いは誤発砲する可能性があるので水で濡らした布巾などで拭いてもらいたい。どうしても水洗いしたい場合には、ボンベを外して行って下さい」と答えました。
最後にJF長崎漁連で取り扱っているその他の救命胴衣の商品紹介を行い、講演を終了しました。

救命胴衣は国土交通省で定められた基準をクリアした証である桜マークが付いた救命胴衣を着用しなければなりません。救命胴衣の着用率が低い理由として、動きづらい、恰好悪いなどの見た目、着心地の悪さが主な理由として挙げられておりましたが、近年では動きやすく桜マークの付いた多様なデザインの救命胴衣が増えてきておりJF長崎漁連でもさまざまな商品を取り扱っております。

救命胴衣を着けることで、海中転落時の生存率は着用していない時と比べて2倍近くに上がることも海上保安庁の調査結果に出ています。
自分や大切な人達の命を守るためにもしっかりと救命胴衣を着用しましょう!

※1 深江ブループロジェクト
長崎県南島原市にある深江の浜を残すため、海を守り育てる活動です。
深江ブループロジェクト(ひとうみ.jpWEBサイト)
深江ブループロジェクトFacebook

※2 ライフジャケット着用義務
国土交通省では関係法令を改正し、2018年2月からすべての小型船舶の乗船者にライフジャケットの着用を義務化しました。
ライフジャケットの着用義務拡大(国土交通省WEBサイト)

ライフジャケットの着用義務拡大のパンフレット
ライフジャケットの着用義務拡大のパンフレット

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