特集 Sakanadia1周年企画(1)「漁業とSDGs」 2020.12.28 JF全漁連編集部 印刷する Sakanadiaは、2020年11月で開設1周年を迎えました。 みなさまのご愛読、応援に心から御礼申し上げます。 ▶Sakanadiaが開設1周年を迎えました! 持続的な地域産業「漁業」Sakanadiaで公開してきた約120本の記事を振り返ってみると、実に多様な世界が漁業と繋がっていることに気づきます。 「食」はもちろん、「環境」や「経済」、「文化」などさまざまな分野に漁業が影響を与えている、もしくは与えられているように思います。 そしてもう一つ気づくことが。それは、豊かな海を守る活動や、地域経済を活性化させる活動、食を支える活動など、「持続可能な開発目標(SDGs)」の17の目標を具体的に実践している活動が多いことです。 そこで、今回は、Sakanadia1周年を記念し、Sakanadiaで掲載してきた記事を振り返りながら、「漁業とSDGs」について考えてみたいと思います。 みなさんにとって「漁業」ってどんな印象ですか? 「環境を守っている」「地域経済を支えている」という印象はありますか? まずは、「SDGs」について、おさらいしてみます。 「 SDGs」って?― 人類が初めて決めた共通の目標「SDGs」は、「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」の略称です。「えす・でぃー・じーず」と読みます。 温暖化や飢餓などさまざまな地球規模の課題があふれる現状を前に、「子々孫々まで地球で豊かにくらしていけるように」、私たちが今すぐやらなければならないことをリストにしたものです。 「今のままでは地球はもたない」という危機感を共有した世界の人々がつくった目標。人類が初めて決めた共通の目標と言われています。 どうやってできたの?「SDGs」は2015年、国連サミットで採択された「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」で掲げられました。 更にさかのぼると、その前身は、2000年国連ミレニアムサミットで採択された「ミレニアム宣言」です。この宣言により取りまとめられた「 MDGs(Millennium Development Goals)」で、貧困と飢餓の撲滅やジェンダー平等の推進など8つの共通の目標が共有されました。 「SDGs」はこの流れを引き継ぎ、「MDGs」で積み残した課題を継続的に、そしてより大規模に取り組もうとしたものです。 「SDGs」の内容は?「SDGs」は 大きく17個の目標に分類されています。さらに、その目標をより具体化した169のターゲットと244の詳細な指標からなります。 最近いろいろなところで、このカラフルなロゴをみかけませんか? これが17個の目標です。 SDGsが目指すもの環境・社会・経済と SDGsの関係を表した「SDGsウエディングケーキ」 出展:ストックホルム・レジリエンスセンターhttps://www.stockholmresilience.org/research/research-news/2016-06-14-how-food-connects-all-the-sdgs.htmlSDGsは、①地球の環境を守りながら、②すべての人が尊厳をもって生きられる社会と、③誰もが豊かな暮らしを継続的に営むことができる経済を実現することを目指しています。社会、経済、環境のいずれの側面も追求し、総合的に取り組むものとされているのです。 つまり、海や陸などの環境を守り、ジェンダー平等や平和が実現する社会をつくり、そして経済活動を可能にする。どれか一つが良ければいいというものではないのです。 また、これらの目標達成のためには、国同士や会社同士、人と人が協力し合わなければなりません。SDGsの目標17に掲げられた「パートナーシップで目標を達成しよう」は、相互の強力や助け合いを意味しています。 →「SakanadiaでみるSDGsの実践」へつづく 次回、「SakanadiaでみるSDGsの実践」では、Sakanadiaで紹介した漁師や漁協の活動のなかから、SDGsを実践し成果を上げている事例を振り返ってみます。 参考文献:1時間でよくわかるSDGsと協同組合(監修JCA 、出版家の光協会) SDGsJF全漁連編集部漁師の団体JF(漁業協同組合)の全国組織として、日本各地のかっこいい漁師、漁村で働く人々、美味しいお魚を皆様にご紹介します。 地域産業としての成功事例や、地域リーダーの言葉から、ビジネスにも役立つ話題も提供します。 SakanadiaFacebookこのライターの記事をもっと読む Sakanadia1周年企画(1)「漁業とSDGs」2020.12.28 Sakanadia1周年企画(2)「Sakanadiaで見るSDGsの実践」2020.12.28
【特集・JFグループの運動方針】第1の柱は「漁業者を支える事業・経営改革の断行」JFグループの運動方針(2025~2029年度)では、「海洋環境の激変に立ち向かうJF自己改革の断行」をスローガンに掲げ、①漁業者を支える事業・経営改革の断行、②組織基盤の確立、③浜での中核的役割発揮2025.11.28特集JF全漁連編集部
【漁協よ永遠なれ】 第2回 沿岸漁業の本来的性格と漁協の存在意義狭く限られた漁場の中で自然そのものを対象に営まれる沿岸漁業の本質的特性は「自然調和型産業」であることである。常に一定のエネルギー循環(太陽から地球に届く光がその根源)の中で恒常性を保とうとする自然と調2019.11.21特集JF全漁連編集部
【特集 特別座談会】「SDGsから未来の海を考える」後編1/2この情報は、北海道漁業協同組合連合会(JF北海道ぎょれん)からの提供です。 前後編を、それぞれ2回にわたって公開します。 以下、後編1/2回目をお届けします。 * * * <出席者> さか2023.1.18JFレポート特集全国の漁連・漁協
【特集 特別座談会】「SDGsから未来の海を考える」後編2/2この情報は、北海道漁業協同組合連合会(JF北海道ぎょれん)からの提供です。 前後編を、それぞれ2回にわたって公開します。 以下、後編2/2回目をお届けします。 * * * <出席者> さか2023.1.18JFレポート特集全国の漁連・漁協
【特集・JFグループの運動方針】「海洋環境の激変に立ち向かうJF自己改革の断行」について紹介既にテレビや新聞などで目にされた方も多いと思いますが、現在、漁業を取り巻く環境は、変化の一途をたどっています。 地球温暖化による海水温上昇などの影響を受けて、魚たちは生息域を変え、漁獲量が大幅に減少。2025.11.14特集JF全漁連編集部
【特集・JFグループの運動方針】第2の柱は「組織基盤の確立」JFグループの運動方針(2025~2029年度)では、「海洋環境の激変に立ち向かうJF自己改革の断行」をスローガンに掲げ、①漁業者を支える事業・経営改革の断行、②組織基盤の確立、③浜での中核的役割発揮2025.12.12特集JF全漁連編集部