JFグループなどによる「天然石鹸『わかしお』 の普及運動」が2026年度グッドデザイン賞を受賞

JF全漁連、JF全国女性連、JF千葉漁連、JF東安房、ヱスケー石鹸株式会社による「天然石鹸『わかしお』で海洋環境を護る―天然石鹸『わかしお』の普及運動―」が2026年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。

天然石鹸「わかしお」の普及運動とは?

天然石鹸「わかしお」の普及運動は、千葉県千倉町の川口漁業協同組合(現在のJF東安房)が海産物の安全性を問われ、「家庭からの雑排水が海を汚す要因になるのでは?」ということに気づいたことがきっかけとなって始まりました。

漁業協同組合と漁業協同組合婦人部(現在の漁業協同組合女性部)が一体となって、人と環境にやさしい天然石鹸の普及運動を始め、川口漁業協同組合とJF千葉漁連がヱスケー石鹸と共同で天然石鹸「わかしお」を開発・製品化しました。
天然石鹸「わかしお」は、天然油脂を原料として作られており、合成界面活性剤を使用していないため、分解されやすく、川や海など環境への影響が少ないことが特徴です。

天然石鹸「わかしお」の普及運動は、千葉県内の活動だけでは海への影響が限定されることから、JF千葉漁連がJF全漁連にこの活動を紹介し、「わかしお」の販売元を全国漁協婦人部連絡協議会(現在のJF全国女性連)とJF全漁連が担うことになりました。
1973年の発売以来、全国各地の漁業協同組合女性部が「天然石鹸を暮らしの中で使うことが海洋環境を保護する活動になる」と位置付けて取り組んでおり、今なお50年以上続く活動として継続されています。

このような取り組みが高く評価され、このたび、2026年度グッドデザイン賞を受賞しました。

【グッドデザイン賞審査委員による評価コメント】
「自分たちの海を守りたいという身近で切実な思いから始まり、漁協のつながりを通じて全国へ広がり、50年以上続いてきたことに、この活動の強さがある。一方で、これだけ広がった活動だからこそ、それぞれを横につなぐデザインがあれば、さらに活動の広がりが見えてくるようにも思う。ただ、その整いすぎていない素朴さや気負いのなさもまた、『わかしお』らしさなのかもしれない」

グッドデザイン賞とは?

グッドデザイン賞は、1957 年創設のグッドデザイン商品選定制度を継承する、わが国で唯一の総合的デザイン表彰制度です。国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞として、暮らしの質の向上を図るとともに、社会の課題やテーマの解決にデザインを活かすことを目的に、毎年実施されています。
製品、建築、サービス、システム、地域の取り組みなど、有形無形に問わず、さまざまなものごとを対象としており、受賞のシンボルである「Gマーク」は優れたデザインの象徴として広く親しまれています。

関連企画「グッドデザイン賞審査委員セレクション 私の選んだ一品2026」にも選出

「天然石鹸『わかしお』 の普及運動」は、グッドデザイン賞審査委員が審査の段階で気になったものや目に留まった個人的なお気に入りの作品を紹介する関連企画「グッドデザイン賞審査委員セレクション 私の選んだ一品2026」にも選出されました。

【「グッドデザイン賞審査委員セレクション 私の選んだ一品」木住野彰悟氏による評価コメント】
「海の町が、海にやさしい石けんをつくる。それを50年以上、漁協の現場から全国へと手渡しで広げ続けてきたことが、まず素晴らしい。
包装は洗練されたデザインではないけれど、だからこそ、どういう状況で立ち上がったものかがそのまま伝わってくる。そこに素直に好感を持った。派生商品との連動性の無さは少し気になったが、その活動の前では小さなことにも思えてくる」

受賞内容のパネルや天然石鹸「わかしお」の展示も

このたびのグッドデザイン賞受賞と「グッドデザイン賞審査委員セレクション 私の選んだ一品2026」の選出により、2026年10月31日~11月4日まで東京・六本木の東京ミッドタウンで開催される「2026年度グッドデザイン賞受賞展」と、2026年11月15日から11月29日まで東京・有楽町のGOOD DESIGN Marunouchiで開催される「グッドデザイン賞審査委員セレクション 私の選んだ一品 2026 第3期 社会を思考するデザイン」にそれぞれ受賞内容のパネルと天然石鹸「わかしお」が展示されます。

近くに行かれる方は是非足を運んでみてください。

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  • JF全漁連編集部

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