第24回シーフード料理コンクール開催! 農水大臣賞などを決定!!

テーマは「みんなでうお活 ~おいしくてごめん~」

JF全漁連は12月3日(日)、東京・服部栄養専門学校で第24回シーフード料理コンクールの実技審査・表彰式を開催しました。
「みんなでうお活 ~おいしくてごめん~」をテーマに、7月3日~9月22日の約3か月間、「魚活チャレンジ部門」「プロを目指す学生部門」の2部門で国産魚介藻類を使用したオリジナルレシピを募集。
その結果、2,366作品(魚活チャレンジ部門889作品、プロを目指す学生部門1,477作品)の応募があり、厳正な書類選考を通過した14人が全国各地から実技審査に参加しました。
参加者はそれぞれ、使用する魚や地元への想いを込めたレシピで腕を振るい、服部幸應審査委員長をはじめとした審査委員の実技・試食審査により各賞が決定しました。

開会式では、主催者を代表して、JF全漁連の三浦秀樹常務があいさつしました。
「本日調理を行う皆さんは169倍の狭き門を乗り越えた幸運の持ち主。持てる力を十分に発揮していただき、最優秀賞の農林水産大臣賞を目指してほしい」と参加者14人にエールを送りました。
その後、審査委員を代表して、服部幸應審査委員長(学校法人服部学園 服部栄養専門学校 理事長・校長)が「出場者の皆さんに期待している。十分に塩梅を考えてがんばってほしい」と挨拶しました。

あいさつする審査委員の皆さん

部門ごとに実技審査を実施

開会式の後、2部門の実技審査が始まりました。
「魚活チャレンジ部門」は「わたしが食べたーい おさかな料理」、「プロを目指す学生部門」は「あなたが料理長 おさかな料理で地元をPR」をサブテーマに、参加者が考案した国産魚介藻類を使用したオリジナル料理をつくりました。

「魚活チャレンジ部門」の実技審査の模様

本コンクールは、レシピに記載のない作業や、予め調理しての持ち込み、調理時間オーバーは減点対象になるため、効率良く調理することも勝つための重要な要素となります。
そのため、参加者たちは審査委員の方々が見つめる中、テキパキと調理を進めていきます。
そして、調理時間の55分間は、あっという間に経過しました。

「プロを目指す学生部門」の実技審査の模様

JF全漁連職員が水産物の消費拡大とわかしお石けんについて講演

審査結果を待つ間、JF全漁連職員の2人が講演を行いました。
最初に、輸出・直販事業部 消費拡大対策室の馬田英史調査役が「日本のおさかなをもっと食べよう」をテーマに、JFグループが取り組む「プライドフィッシュプロジェクト」をメインに、日本産水産物の美味しさなどをPRしました。

JF全漁連輸出・直販事業部 消費拡大対策室の馬田調査役

続いて、購買事業部資材課の向井春麿副調査役が「わかしお石けんとJFグループの取組」と題して、誕生から50年を迎えたJF全漁連・JF全国女性連ブランド天然石けん「わかしお」について紹介しました。

JF全漁連購買事業部資材課の向井副調査役

審査発表&各賞表彰式

いよいよ審査発表と表彰式典です。
各賞の受賞者が発表され、それぞれの賞の表彰状と記念品が授与されました。

最優秀賞の農林水産大臣賞は、魚活チャレンジ部門ではサワラを使った「サワランチム」(福田眞子さん・岡山県立総社高校 家政科3年)、プロを目指す学生部門ではタイやタコ、マグロを使った「海のAkashi 浜風 ポキちらし寿司」(金尾花香さん・神戸国際調理製菓専門学校 調理師科1年)がそれぞれ受賞しました。

魚活チャレンジ部門で農林水産大臣賞を受賞した「サワランチム」
プロを目指す学生部門で農林水産大臣賞を受賞した「海のAkashi 浜風 ポキちらし寿司」

【受賞者のコメント】

■魚活チャレンジ部門 「サワランチム」 福田眞子さん
選んだ魚をどのように調理していけば美味しくなるかを考えることが難しかったです。地元岡山県で愛されているサワラをケランチム(韓国風茶碗蒸し)に入れてみたら、相性が良いのでは」と思い、「サワランチム」と名付けて作ってみました。
将来は台湾に留学したいと思っているので、今回、「サワランチム」を作ったことで海外の料理などをもっと知りたいという思いが強くなりました。

「サワランチム」をつくった福田眞子さん

■プロを目指す学生部門 「海のAkashi 浜風 ポキちらし寿司」 金尾花香さん
幼い頃から食べてきた明石の馴染み深いおいしい魚介類を使って作りました。それぞれの魚の見た目のバランスを考えながら、最後に盛りつけるところが一番大変でした。
今後は、見たことがない魚を食べてみたいので、海外の魚料理に挑戦したいです。
将来は、コーヒー好きなので、コーヒーに携わる仕事ができればいいなと思っています。

「海のAkashi 浜風 ポキちらし寿司」をつくった金尾花香さん

最後に、服部審査委員長が「今回のコンクールは、審査の点数が僅差であったため、結果を決めるのに非常に時間がかかった。是非これから料理を作る際は塩加減について、ぜひ勉強してほしい」と総評を述べました。

総評を述べる服部審査委員長

各受賞作品の料理写真などを掲載した詳細情報は、シーフード料理コンクールWEBサイトで公開しています。

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  • JF全漁連編集部

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