第26回ジャパン・インターナショナル・シーフードショー開催 昨年を上回る2万5千人が来場

「第26回ジャパンインターナショナルシーフードショー」(主催:一般社団法人大日本水産会)が8月21日~23日の3日間、東京ビッグサイトで開催されました。
今回は、17カ国・1地域から630社・団体が出展し、昨年を上回る2万5,022人が来場しました。国内外の水産物の注目食材や最新技術が一堂に会し、活気ある商談の場になりました。

開会式での鏡開き

開会式では、主催者である大日本水産会の枝元真徹会長、来賓の坂本哲志農林水産大臣のあいさつに続いて、出展者を代表して、JF全漁連の坂本雅信会長があいさつしました。

出展者代表で挨拶する坂本JF全漁連会長

坂本会長は、「日本の魚は、世界に誇る素晴らしい資源であり、全国各地で育まれてきた伝統的な魚食や和食の文化は、今や世界が認める日本の大きな強みとなっている。我々、JFグループは引き続き、日本の新鮮でおいしい、安全・安心な水産物を供給する使命を果たしていくとともに、日本漁業の持つポテンシャルを最大限に活かしながら、さらなる水産物の消費拡大に繋げるため、引き続き努力を続けていく」と述べた上で、シーフードショーが今後の水産業界の発展ならびに新たなビジネスにつながっていくことを祈念しました。

JFグループがブース出展、各地の水産物をPR

本年度は、JF全漁連とJF会員8団体(JF青森漁連、JFみやぎ、JF京都、JF大阪漁連、JF岡山漁連、JFおおいた(中津支店)、JF宮崎漁連、JF沖縄漁連)が合同出展しました。
JFグループが一体となって、「プライドフィッシュ10周年」を来場者に訴求し、消費拡大のための販路開拓に繋がる商談やPRを行いました。

JFグループの合同ブースの様子

JF全漁連ブースでは、プライドフィッシュ10周年の紹介、11道県の夏と秋のプライドフィッシュ鮮魚の展示、浜の活力再生プラン(浜プラン)の概要および浜プランにおける漁業体験の取組事例の紹介やJFで取り扱っている商品の試食を行いました。

JF全漁連ブースを視察する坂本会長

合同出展したJF8団体は、下記の通り、府県それぞれのプライドフィッシュや地魚、加工品の試食・PRを行いました(PFはプライドフィッシュ)。

【JF青森漁連】 陸奥湾ほたて(PF)、十三湖産ヤマトシジミ(PF)の加工品の展示、試食
【JFみやぎ】 みやぎサーモン(PF)、みやぎのワカメ(PF)、ホタテの加工品の展示、試食
【JF京都】 京鰆(PF)、丹後とり貝(PF)、アカモクの加工品の展示
【JF大阪漁連】 魚庭のマダコ(PF)、大阪のイワシシラス(PF)、魚庭のサワラ(PF)、えびすサーモンの加工品の展示、試食
【JF岡山漁連】 ほんに良い味岡山海苔(PF)、スジアオノリの加工品の展示、試食
【JFおおいた(中津支店)】 カキの加工品の展示
【JF宮崎漁連】 宮崎のメヒカリ(PF)、マグロ、ブリ、トビウオの加工品の展示、試食
【JF沖縄漁連】 沖縄モズク(PF)、マグロの加工品の展示、試食

JF全漁連が「JFにおける事業多角化の意義と方向性」をテーマにセミナーを開催

8月22日には、JF全漁連が「JF(漁協)における事業多角化の意義と方向性~海業事例を中心に~」と題したセミナーを開催しました。

講師の尾中氏

(株)農林中金総合研究所の尾中謙治主任研究員を講師に迎え、JFが主体となった海業の取組事例をもとに、リーダーの意思決定の重要性や、取り組みを進めるにあたってのさまざまな課題の乗り越え方などについて解説しました。

この中で尾中氏は、海業に着手する際には”今ある資源”からスタートすることを提案するとともに、「他組織との連携が重要」との見解を示しました。

  • JF全漁連編集部

    漁師の団体JF(漁業協同組合)の全国組織として、日本各地のかっこいい漁師、漁村で働く人々、美味しいお魚を皆様にご紹介します。 地域産業としての成功事例や、地域リーダーの言葉から、ビジネスにも役立つ話題も提供します。 SakanadiaFacebook

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