淡路水交会「漁業者による森づくり活動」 淡路島内漁業関係者など70名がウバメガシを植樹

このコラムは、兵庫県漁業協同組合連合会(JF兵庫漁連)の広報誌『拓水』No.782(2021年12月発行)に掲載されたものです。

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漁業者による森づくり活動

一般社団法人淡路水交会(東根 壽会長)が主催する「漁業者の森づくり」が11月9日(火)南あわじ市の山林で行われ、ウバメガシ(※1)300本を植樹しました。

この活動は、漁業者がウバメガシや間伐材を使った“柴漬け”(※2)による産卵床の設置によりアオリイカなどの水産資源の増大を図る活動と、一般県民と力をあわせた漁業者の森づくり活動を連携して行い、環境保全と地域貢献を図るもので、今回で13回目となります。

コロナウイルス感染症拡大防止のため、本年も規模を縮小し、島内JF役職員、漁青連、女性連のほか、行政や系統団体職員を加えた約70名が集合しました。参加者らは植樹手順の説明の後、苗木と土嚢に入った土を次々に運び込み、用意した苗木を植樹しました。

豊かな海の再生に向けて、また、アオリイカ増殖に繋がる「森づくり」事業は、今後も淡路の各地で展開されていきます。

※1、ウバメガシ
日本産の常緑のカシ類では特に丸くて小さく、また硬い葉を持つカシ。海岸や岩場に多く、しばしば密生した森を作る。日本の暖地では海岸林の重要な構成樹種の一つ。

※2、柴漬(ふしづけ)
魚の好む場所を柴や粗朶(そだ※3)を使って人工的に敷設し,その中に入った魚を捕らえる仕掛け。本文では、「ウバメガシ」や「間伐材」を使用。

※3、粗朶(そだ)
直径数cm程度の細い木の枝を集めて束状にした資材のこと。

 

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