海と魚を守る 第43回全国豊かな海づくり大会、大分県で開催 2024.11.18 JF全漁連編集部 印刷する 大会テーマは「つなぐバトン 豊かな海を 次世代へ」式典行事の模様第43回全国豊かな海づくり大会が11月10日、天皇・皇后両陛下ご臨席の下、大分県大分市と別府市で開催され、式典行事、海上歓迎・放流行事などが行われました。大分県での開催は、1981年に大分県鶴見町(現:佐伯市鶴見)で行われた第1回以来、43年ぶり2度目です。 今大会のテーマは「つなぐバトン 豊かな海を 次世代へ」。本大会のはじまりの地である大分県が豊かな海を次世代へ繋いでいくため、県内漁業関係者のこれまでの努力とこれからの挑戦を全国に発信するとともに、つくり育てる漁業の推進、環境保全の重要性や水産物の消費拡大の取り組みなどをPRしました。 天皇・皇后両陛下ご臨席の下、式典行事を開催式典行事の模様式典行事は、大分市内の大分県立総合文化センター(iichiko総合文化センター)で開催され、中根隆文JFおおいた組合長の開会のことばで幕を開けました。 全国豊かな海づくり大会会長の額賀福志郎衆議院議長は「大分県から始まった本大会を43年ぶりに開催することができ、嬉しく思う。大分県では、古くから地域物産のブランド化に熱心に取り組まれ、高級ブランド魚を世に出し、多くの人を魅了してきた。関係者の皆さまの多大なる努力に敬意を表する」、佐藤樹一郎大分県知事は「第1回大会の開催を契機に本県では種苗放流や小型魚の漁獲規制、県内一斉休漁日などを積極的に実施し、現在も取り組みを続けている。そして、本大会を契機に、新たな増殖モデルの導入による水産資源の増大、多様化するマーケットや環境変化に対応した持続的な養殖産地づくりなど、『つくり育てる漁業』を一層進めていく」と挨拶。 その後、足立信也大分市長が歓迎のことばを述べました。 おことばを述べる天皇陛下その後、天皇陛下から「地球温暖化や海洋プラスチックごみの問題など、国際的な課題も生じている中で、漁業関係者の皆さんのご苦労も多いことと思います。大会始まりの地で行われる今回の大会を契機として、全国各地において取り組まれてきた豊かな海づくりの活動に、皆さんの英知と努力を再び結集し、さらに発展させていくことを期待いたします」とのおことばを賜わりました。 稚貝等のお手渡し功績団体等表彰では、額賀大会会長、小里泰弘農林水産大臣、浅尾慶一郎環境大臣、森健水産庁長官、佐藤大分県知事が、それぞれ部門別代表者に表彰状を手渡しました。 続いて、作文コンクールで最優秀作文を受賞した中園瑛斗さん(大分市立大道小)による作文「ぼくたちの海をまもろう」の発表、大会開催を記念して放流されるイサキ、キジハタ、アサリ、カジメの「稚魚等のお手渡し」、若手漁業者らによる「海づくりメッセージ」が行われました。 大会決議を朗読する坂本大会推進委員会会長その後、坂本雅信大会推進委員会会長(JF全漁連会長)が大会決議を朗読、満場の拍手をもって採択されました。 最後に、佐藤大分県知事から次期開催地の一見勝之三重県知事へ大会旗の引き継ぎが行われました。 式典行事後にはマコガレイとマダイをご放流式典行事後の海上歓迎・放流行事は別府港第4埠頭(別府市)の特設会場で行われました。 稚魚などをご放流する天皇・皇后両陛下海上パレードの模様両陛下は式典行事に引き続き、ご臨席され、大分県内の漁船や取締船などによる海上パレードなどの海上歓迎行事をご観覧された後、額賀大会会長、坂本大会推進委員会会長らとマコガレイとマダイの稚魚をご放流されました。 次回大会は、来年11月9日に三重県の志摩市と南伊勢町で開催する予定です。 JF全漁連漁協(JF)漁師資源管理九州イベントJF全漁連編集部漁師の団体JF(漁業協同組合)の全国組織として、日本各地のかっこいい漁師、漁村で働く人々、美味しいお魚を皆様にご紹介します。 地域産業としての成功事例や、地域リーダーの言葉から、ビジネスにも役立つ話題も提供します。 SakanadiaFacebookこのライターの記事をもっと読む
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