漁村・水産業の若きリーダーとなる3人が入学 組合学校2024年度 第85期 入学式

漁協(JF)職員を養成する全国漁業協同組合学校(千葉県・柏市)は4月9日、第85期生の入学式を行いました。

本年度は北海道から2人(新卒者)、兵庫県から1人(現職者)の計3人が入学しました。

本年度、同校の校長に就任した坂本雅信校長(JF全漁連会長)は、新入生に歓迎の意を示すとともに学校生活の心構えを紹介した上で、「皆さんが、お互いに助け合って1年間の学習と寮生活を全うし、知識を習得し、絆を深め、たくましく成長することを心から願います」と述べました。

訓辞を述べる坂本雅信校長

このほか、農林中央金庫JFマリンバンク部の佐藤重史部長、全国共済水産業協同組合連合会の山下恭助常務、全国漁業協同組合学校同窓会の髙橋忠志会長が、それぞれ祝辞を述べました。

入学生を代表して上村智晴さん(兵庫県:JF坊勢職員)が、「私たち85期生は、3人という少人数ではありますが、漁業や漁協職員に必要な基礎知識の習得だけではなく、資格取得にも励み、多くの貴重な体験を通して、1年間の学校生活を充実したものにしていく所存です。そして、協力同心の言葉を胸に、3名の力を一つにし、団結力を高め、卒業後も手を取り合い助け合える仲を築いていこうと決意をしております。組合学校の諸先輩方が築いてこられた永い歴史と伝統を守り、充実した学校生活にしていきます」と宣誓しました。

入学生を代表して宣誓する上村智晴さん

組合学校の履修科目には、簿記やパソコンなど基本的なビジネススキルのほか、漁業に関する法制度や水産物マーケティングなどの専門的なものもあります。また座学だけでなく、JFグループのネットワークを活かした漁協での実地研修や中央団体との懇談の場、同じ協同組合の仲間であるJA(農協)などの視察・訪問も設けられています。

学生たちはこれから1年間、寮で共同生活をしながら、漁協職員としての資質とスキルを磨いていきます。

  • JF全漁連編集部

    漁師の団体JF(漁業協同組合)の全国組織として、日本各地のかっこいい漁師、漁村で働く人々、美味しいお魚を皆様にご紹介します。 地域産業としての成功事例や、地域リーダーの言葉から、ビジネスにも役立つ話題も提供します。 SakanadiaFacebook

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