JFレポート 愛知県の中学生が漁業を体験! 「海とお魚漁業体験教室」レポート 2022.12.5 全国の漁連・漁協 印刷する この情報は、愛知県漁業協同組合連合会(JF愛知漁連)の広報誌「あいちの水産」No.383からの転載です。 * * * 愛知県水産試験場では、JF愛知漁連や愛知県水産業振興基金などの協賛を得て、毎年県内漁業地区等の中学生を対象に漁業体験を通して水産業と海に関する知識や技術の学習を行うことにより、水産業に対する関心を深めてもらい、漁業の担い手を育てることを目的として「海とお魚漁業体験教室(少年少女水産教室)」を開催しています。 本年度は昨年度に引き続き感染拡大防止対策を徹底(人数制限、マスクの着用、検温、手指の消毒等)したうえで、7月26日(火)に蒲郡市三谷町にある水産試験場本場において開催しました。 「ノリすき体験」、「ロープ結び体験」、「耳石とり体験」、「VR(ヴァーチャルリアリティ)ゴーグルによる漁業体験」、「愛知県の水産業についての講義」を盛り込んだ密度の濃いものとしました。 以下に、当日の様子を簡単に紹介します。 ノリすき体験愛知県水産試験場で冷凍保存しておいた黒ノリを用いて「ノリすき」を体験してもらいました。 生徒はミンチ~すき~天日干しまでを昔ながらの手作業で行いました。最初は、穴が開いたり、厚みにムラがあったりするのりになってしまいましたが、何枚か挑戦するうちに上手にすくことができるようになりました。 ロープ結び体験日常生活でも役に立つ、巻き結び、一重つぎ、もやい結びの3種類に挑戦しました。 どの結び方も初めて体験する生徒ばかりで、悪戦苦闘する様子がみられましたが、漁業士や試験場職員の指導の下、最終的には全員が3種類の結び方をマスターすることができました。 耳石とり体験ニギスとマイワシの干物を使って「耳石とり」を体験しました。 比較的大きな耳石を持つニギスからは容易に耳石を取り出すことができましたが、マイワシの耳石はとても小さいためなかなか見つけることができない生徒が多い中、手先がとても器用で、手際よく耳石を取り出すことができる生徒もいました。 VR(ヴァーチャルリアリティ)ゴーグルによる漁業体験昨年度導入した機器を使用して伊勢湾における底びき網漁業を体験してもらいました。 ゴーグルを装着すると、水産試験場から船の上へひとっとび! 上を見上げれば青い空、横を見渡せば水平線、下を見れば漁獲された真鯛が足元に広がりました。 愛知県の水産業についての講義唯一の座学でしたが、皆熱心に聞いていました。 県内では唯一蒲郡市内だけにある沖合底びき網漁業の説明を中心に行いました。 そして最後には水産試験副場長から修了証書を受け取り、自らが作った黒板ノリと体験教室の成果を携えて帰路につきました。 生徒の感想を紹介受講した生徒の感想文の一部を紹介します。 * * * ★蒲郡市立三谷中学校 3年男子★ VRゴーグルの中で見たことを、本物の海で体験したいと思いました。ノリすき体験は楽しかった。 ★蒲郡市立三谷中学校 3年男子★ 講義を受けて、船に乗って漁業を見学したり、体験してみたくなった。愛知県の水産業の深い話をもっと聞きたかった。 ★蒲郡市立中部中学校 3年男子★ 耳石とり体験は初めてだったが、魚の頭の中にこんな器官があるなんて知らなかったので勉強になった。 ★西尾市立一色中学校 2年男子★ ロープ結び体験は日常生活でも役に立つと思った。 * * * この日生徒が体験したことや学んだ知識は、本県水産業・水産物への理解と関心を深める一助となったと思われます。 新型コロナウイルス感染拡大防止への配慮から、昨年度は漁業士を講師として招くことができませんでしたが、本年度は感染防止対策の対応を十分に行った上で実際にお招きすることができました。現場の生の声を聞きながら学ぶ機会を提供できたことは、生徒にとって貴重な体験となったことでしょう。 * * * Sakanadia関連情報 ▶JF愛知漁連、第1回伊勢・三河湾における「きれいで豊かな海」に係る勉強会 JF愛知漁連、第1回伊勢・三河湾における「きれいで豊かな海」に係る勉強会 東海漁協(JF)漁師若手全国の漁連・漁協全国の漁連・漁協のお知らせや活動について選り抜きの情報をお伝えします。このライターの記事をもっと読む
漁業者と研究者が海洋環境の変化などに関する情報を共有―「海洋環境の変化等に関する研修会」レポート―近年、SDGs(持続可能な開発目標)に関連する取り組みが活発化し、地球温暖化をはじめとする環境問題などへの関心が世界的に高まっています。そのような中、漁業者の仕事場である「海」では、海洋環境の変化など2022.10.18JFレポートJF全漁連編集部
将来の漁協職員が水産庁長官に会ってきた!漁協職員を養成する全国漁業協同組合学校(以下、組合学校)の学生たちは、11月27日、水産庁長官の特別講義を受講しました。 組合学校は、漁協職員を養成する学校で、漁協職員として必要なスキルや資格の取得、2020.12.2JFレポートJF全漁連編集部
コロナに負けず、採用試験やってます!JF全漁連には、4月に初々しい新卒の新人さんたちが入ってきたばかりですが、いつのまにか、もう来年度の新卒採用試験の時期です。(採用情報はこちら) 在宅勤務ばかりで、まだ新人さんたちにも会えてないのに、2020.5.28JFレポートJF全漁連編集部
JF北海道ぎょれん、「2022年度全道なみまるクリーンアップ作戦」を開始!― 生産者自らが行う海浜清掃活動―この情報は、北海道漁業協同組合連合会(JF北海道ぎょれん)からの提供です。 SDGsが掲げる目標のひとつである環境問題に対する取り組みです。 * * *2022.6.8JFレポート全国の漁連・漁協
将来は漁協職員!組合学校がJF全漁連でトップセミナー開催全国漁業協同組合学校(以下、組合学校)が、9月9日、JF全漁連でトップセミナーを開催しました。 組合学校は、漁協職員を養成する学校で、漁協職員として必要なスキルや資格の取得、さまざまな事業を運営するた2020.9.16JFレポートJF全漁連編集部
JF徳島漁連が産学連携。梅花女子大学のコンビニで漁連商品を販売この情報は、徳島県漁業協同組合連合会(JF徳島漁連)からの提供です。 * * * JF徳島漁連は、2020年より大阪府中央卸売市場管理センターおよび徳島県で連携して、梅花女子大学(大阪府茨2022.1.13JFレポート全国の漁連・漁協