水産業の多面的機能とは?

アマモ場のようす

水産業の「多面的機能(ためんてききのう)」とは、「美味しく新鮮な魚を安定的に皆さんに提供する」以外の「水産業がもたらす良い影響」のこと。
たとえば、漁師が毎日海に出ていくことで、海で密漁をする不審船を見つけたり、すぐにおぼれた人を助けに行ったりできる。
また、海を毎日見ている漁師は、ちょっとした環境の変化に気づき、すぐに対応することができる。
変化に気づき、常に“人が関わりながら”守られている海辺には、たくさんの生き物がすみついたり、賑わいがうまれたりする。
このように、そこに“水産業”という“なりわい”があることで発揮される機能を、「水産業の多面的機能」と言う。

▶参考資料: 日本の漁業・漁村の多面的な役割と国際評https://hitoumi.jp/library/report/Lecture_YAGI.pdf
(東京大学八木信之教授 講演録)

▶JF全漁連の水産多面的機能発揮対策情報はひとうみ.jp

  • JF全漁連編集部

    漁師の団体JF(漁業協同組合)の全国組織として、日本各地のかっこいい漁師、漁村で働く人々、美味しいお魚を皆様にご紹介します。 地域産業としての成功事例や、地域リーダーの言葉から、ビジネスにも役立つ話題も提供します。 SakanadiaFacebook

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