「日本の水産業はどこに向かうのか」をテーマにしたパネルディスカッションに坂本会長が登壇 【TSSS 2024】

持続可能な水産業の実現を目指して、水産関係者が水産の未来について話し合う「東京サステナブルシーフード・サミット(TSSS)」(主催:シーフードレガシー、日経ESG)。
10回目となる今年は10月8~10日の3日間、東京国際フォーラム ホールB7で開催されました。

パネルディスカッションの模様

10月9日には、「日本の水産業はどこに向かうのか」をテーマにしたパネルディスカッションが行われ、パネリストとしてJF全漁連の坂本雅信会長のほか、一般社団法人 大日本水産会の枝元真徹会長、東京大学大学院農学生命科学研究科の八木信行教授、株式会社臼福本店の臼井壯太朗社長、一般社団法人マリン・エコラベル・ジャパン協議会の垣添直也会長が登壇(モデレーター:株式会社シーフードレガシーの花岡和佳男社長)。
それぞれの立場から、海洋環境、資源管理、漁業・漁村の持続可能性、透明性の追求などをキーワードに、2030年への道筋について意見を交わしました。

意見を述べる坂本会長

坂本会長は日本の漁業の進むべき道として、①海洋環境が激変する中で、資源と環境を同時回復させる「環境回復型の漁業・養殖業」の実践による「豊かな海」づくりを推進すること、②漁獲量が減少している中にあっても、消費者の皆さまの理解の下、日本の漁業が持っているポテンシャルを活かして、水産物の付加価値を高め、漁業産出額を向上させることを挙げました。
そして、「我々はこのような取り組みを行うことにより、国民の皆さまに安全・安心かつ多種多様な水産物を安定供給し、食料安全保障の責任を果たしていく。そして、漁業者の経営を子々孫々まで継続していくことが目標だ」と語りました。

  • JF全漁連編集部

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