第41回全国豊かな海づくり大会、兵庫県で開催

大会テーマは「広げよう 碧(あお)く豊かな 海づくり」

放流行事の模様(代表撮影)

第41回全国豊かな海づくり大会が11月12日、13日の両日、兵庫県明石市の明石市立市民会館及び明石港ベランダ護岸を主会場に、天皇・皇后両陛下ご臨席の下開催され、式典行事、海上歓迎・放流行事などが行われました。両陛下の現地へのご訪問は3年ぶり。兵庫県での開催は、1982年に城崎郡香住町(現在は美方郡香住町)で行われた第2回以来、40年ぶり2度目です。

今大会のテーマは「広げよう 碧(あお)く豊かな 海づくり」。兵庫県が目指す豊かな海の創出に向けた取り組みなどを県内外に発信、PRしました。

天皇・皇后両陛下は3年ぶりに現地にてご臨席

式典行事の模様(代表撮影)

式典行事は13日、明石市の明石市立市民会館で開催され、兵庫県漁業協同組合連合会(JF兵庫漁連)の田沼政男会長の開会のことばで幕を開けました。全国豊かな海づくり大会会長の細田博之衆議院議長は「兵庫県では、生物生息環境の保全・回復や次世代を担う漁業者の育成と所得向上などに精力的に取り組んでいると聞いている。次世代へ豊かな海を継承するため、今後もご尽力いただきたい」、齋藤元彦兵庫県知事は「瀬戸内海では、生態系に不可欠な栄養塩類の管理をはじめ、豊かで美しい海を創出するための取り組みを進めている。SDGsの理念にも通じる取り組みの輪を次世代に繋いでいく」と挨拶し、泉房穂明石市長が歓迎のことばを述べました。

おことばを述べられる天皇陛下(代表撮影)

その後、天皇陛下から「本日表彰を受けられる方々を始め、全国各地において日頃から豊かな海づくりに取り組んでいる皆さんのたゆみない努力に深く敬意を表するとともに、こうした活動が今後とも多くの人々によって支えられ、更に発展していくことを期待します」とのおことばを賜わりました。

功績団体を表彰(代表撮影)

功績団体等表彰では、細田大会会長、野村哲郎農林水産大臣、山田美樹環境副大臣、神谷崇水産庁長官、齋藤兵庫県知事が、それぞれ各賞受賞代表者に表彰状を手渡しました。続いて、作文コンクールの最優秀作文に選ばれた廣田絵美さん(兵庫県神戸市立東須磨小)による作文「須磨のりを育む豊かな海」の発表、大会開催を記念して放流されるマダイ、キジハタ、ノリ、アユの「稚魚等のお手渡し」、若手漁業者らによる「海づくりメッセージ」が行われました。

大会決議を朗読する坂本大会推進委員会会長(代表撮影)

その後、坂本雅信大会推進委員会会長(JF全漁連会長)が大会決議を朗読、満場の拍手をもって採択されました。

最後に、齋藤兵庫県知事から次期開催地の鈴木直道北海道知事へ大会旗の引き継ぎが行われました。

式典後にはマダイとヒラメを放流

稚魚を放流される天皇・皇后両陛下(代表撮影)
海上パレードの模様(代表撮影)

式典後の海上歓迎・放流行事は、明石港ベランダ護岸(明石市)の特設会場で行われました。両陛下は式典に引き続き、ご臨席され、兵庫県内の漁船や県取締船などによる海上パレードなどの海上歓迎行事をご観覧された後、細田大会会長、坂本大会推進委員会会長らとマダイとヒラメの稚魚をご放流されました。

次回大会は、来年9月16日、17日に北海道厚岸町で開催予定です。

  • JF全漁連編集部

    漁師の団体JF(漁業協同組合)の全国組織として、日本各地のかっこいい漁師、漁村で働く人々、美味しいお魚を皆様にご紹介します。 地域産業としての成功事例や、地域リーダーの言葉から、ビジネスにも役立つ話題も提供します。 SakanadiaFacebook

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