JF全国漁青連が30周年記念行事を開催

漁業協同組合青年部の全国団体であるJF全国漁青連は7月31日、創立30周年記念行事をホテルグランドアーク半蔵門で開催しました。

記念式典と記念パーティーの2部構成で開催

1992年3月に発足し、昨年30周年を迎えましたJF全国漁青連。これまで、会員相互の連携強化を図るとともに、各都道府県の青壮年部などの活動を強化・促進し、漁業協同組合を基礎にして日本漁業の維持・発展と漁村文化の向上に資することを目的に、さまざまな活動に取り組んできました。
30周年の記念行事は、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、開催が1年延期となりましたが、このほど記念式典と記念パーティーの2部構成で執り行われました。

記念式典では感謝状の贈呈や記念講演を実施

記念式典では、川畑友和JF全国漁青連会長が主催者を代表してあいさつしました。川畑会長は、世界的な環境変化などを話題に挙げた上で「特に海の環境を守る取り組みなどは、時間と労力がかかる。だからこそ、われわれ青年漁業者が中心となって動かなければならない。たくさんの難題が待ち受けていると思うが、今後の日本の水産業を盛り上げていくためにがんばっていく」と述べ、関係者に理解と協力を求めました。

あいさつする川畑JF全国漁青連会長

来賓あいさつでは、坂本雅信JF全漁連会長が創立30周年のお祝いの言葉を述べるとともに、「我が国の伝統的な漁業や魚食文化は紛れもなく世界に誇れるものであり、絶やすことなく、将来に受け継いでいかなければならない。浜の第一線でさまざまな実践活動をされている青年部の皆さんの活躍とアイデアが必要不可欠。先人から引き継がれた伝統に、新たな発想や視点を加えて頑張ってほしい」と全国の青年部の活躍に期待するメッセージを送りました。

来賓を代表して挨拶する坂本JF全漁連会長

続いて、20周年以降の2012年時からの歴代会長5人(角好美さん、志賀基明さん、菅原幸洋さん、平山孝文さん、中村清作さん)が壇上に登り、川畑会長から感謝状が手渡されました。

川畑会長と歴代会長5人が記念撮影(写真左から川畑会長、角さん、志賀さん、菅原さん、平山さん、中村さん)

その後、記念講演が行われ、日本テレビ「ザ!鉄腕!DASH!!」の出演でも知られるNPO法人海辺つくり研究会理事・事務局長の木村尚さんが海辺の環境保全に取り組む若手漁師たちに期待の声をかけました。
木村さんは「漁師の皆さんにとってのインフラは海。このことを一番知っている漁師の皆さんにしかできないことがたくさんある。JF全国漁青連の皆さんには次の時代をつくっていくことにチャレンジしてほしいし、我々も協力していく」と語りました。

海辺の環境保全をテーマに記念講演する木村さん

式典終了後に記念パーティー開催

式典終了後には記念パーティーが開催されました。全国の青年部の役員やJF全国漁青連の歴代会長、関係団体の役員らが懇親し、一致団結してこれからの日本の水産業を盛り上げることを誓い合いました。

記念パーティーで乾杯する参加者たち

漁業の若手と農業の若手がタッグを組んだ、コラボ動画を公開

また先日Sakanadiaでも紹介していた、JF全国漁青連と農業協同組合青年部の全国団体である全国農協青年組織協議会(JA全青協)とのコラボ企画動画が、8月31日より公開されています。

紹介記事はこちら↓
「漁業と農業の若手がコラボ!自慢の海産物と農作物をおいしく料理して動画でPR」

「島国日本のおいしいお魚と、農業大国日本のおいしいものをコラボして、抜群にうまいものを一緒に食べよう」とスタートした本コラボ企画。漁業と農業それぞれのメンバーが持ち込んだ食材を、実際に海や農地などで漁獲・収穫しているところから紹介しているのも必見です。ぜひ、動画をご覧ください。

  ↓   ↓   ↓

📺【JA全青協×JF全国漁青連】農業・漁業の若手生産者がつくる日本の味「寿司」

  • JF全漁連編集部

    漁師の団体JF(漁業協同組合)の全国組織として、日本各地のかっこいい漁師、漁村で働く人々、美味しいお魚を皆様にご紹介します。 地域産業としての成功事例や、地域リーダーの言葉から、ビジネスにも役立つ話題も提供します。 SakanadiaFacebook

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