JF共水連が『命の声』を創刊―災害の経験を未来に伝える

JFグループの共済事業を担う全国共済水産業協同組合連合会(JF共水連)は、JF共済創立70周年を記念し、災害や事故などの体験談を集めた『命の声』を創刊しました。JF関係機関へリーフレットを配布のほかJF共水連のWEBサイトにも掲載されています。
『命の声』は、過去に起こったさまざまな大規模災害(地震・津波、台風、海難事故)から、自らの命を守った漁業者やJF職員の体験や教訓を、全国の漁村地域で暮らす人たちに伝える情報誌です。

災害社会学・地域社会学の専門家である尚絅(しょうけい)学院大学の田中重好(しげよし)特任教授の監修のもと、創刊号では東日本大震災を経験した漁業者やJF職員の「命の声」が掲載されています。
田中特任教授はこのリーフレット『命の声』が、「かつて、どの浜、どの漁港にも、古老からの言い伝えがあった。小誌は、各地の古老が伝えてきた経験や教訓を、遠く離れた浜や漁港に、それを伝える媒体にも成り得る。(創刊号「監修者メッセージ」より抜粋)」と期待を込めます。
JF共水連の福原正純代表理事会長は、災害の発生を止めることはできないことを前提に、「経験に基づくこれらの「声」をお届けすることにより、組合員とご家族の皆さま、漁業従事者や地域の皆様の「命」が守られることを強く念じています」と創刊に当たってのメッセージとしました。

本紙は、年1回発刊し、JF共済創立75周年の節目である2026年を目途に冊子として取りまとめる予定です。

▶『命の声』はこちらでご覧いただけます(JF共水連WEBサイト内「命の声ページ」)

  • JF全漁連編集部

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