第28回ジャパン・インターナショナル・シーフードショー開催 国内外の約700社が水産業の魅力を発信

「第28回ジャパンインターナショナルシーフードショー」(主催:一般社団法人大日本水産会)が8月19日~21日の3日間、東京ビッグサイトで開催されました。
各地域の700社・団体が出展し、昨年を上回る30,091人(昨年:約28,000人)が来場しました。国内外の水産物の注目食材や最新技術が一堂に会し、活気ある商談の場になりました。

開会式での鏡開き

開会式では、主催者である大日本水産会の枝元真徹会長、来賓の山下雄平農林水産副大臣のあいさつに続いて、出展者を代表して、JF全漁連の坂本雅信会長があいさつしました。

坂本会長は、「今回、JFグループはプライドフィッシュなどの全国各地の特色ある魚を皆さんにご紹介させていただく。活発に商談していただき、魚の消費拡大につなげてほしい」と述べた上で、シーフードショーが今後の水産業界の発展ならびに新たなビジネスにつながっていくことを祈念しました。

出展者代表であいさつする坂本JF全漁連会長

JFグループがブース出展、各地のプライドフィッシュなどをPR

本年度は、JF全漁連とJF会員9団体(JF青森漁連、JF千葉漁連、JF三重漁連、JF京都、JF兵庫漁連、JF和歌山漁連、JF岡山漁連、JF佐賀げんかい、JF沖縄漁連)との合同出展を実施。JFグループが一体となって、プライドフィッシュや低利用魚などの地魚を使った水産物や加工品の展示・紹介を行い、消費拡大のための販路開拓に繋がる商談やPRを行いました。

JFグループの合同ブースの様子

JF全漁連ブースでは、全国各地の「プライドフィッシュ」の鮮魚およびパネルの展示、これまでのFish-1グランプリ受賞作品の製品化商品や低利用魚の加工品の展示・試食、「第12回Fish-1グランプリ」や「第27回シーフード料理コンクール」などの今後開催予定のイベントのPRを行いました。

多くの人が来場したJF全漁連ブース

合同出展したJF9団体は、下記の通り、府県それぞれのプライドフィッシュや地魚、加工品の試食・PRを行いました(PFはプライドフィッシュ)。
【JF青森漁連】 陸奥湾ほたて(PF)、十三湖産ヤマトシジミ(PF)等の加工品の展示、試食
【JF千葉漁連】 江戸前千葉海苔(PF)、千葉のつりきんめ(PF)等の加工品の展示、試食
【JF三重漁連】 伊勢まだい(PF)、あおさのり(PF)等の加工品の展示
【JF京都】   京鰆(PF)、丹後の海育成岩がき(PF)等の加工品の展示、試食
【JF兵庫漁連】 播磨灘産1年牡蠣(PF)、兵庫のり(PF)等の加工品の展示、試食
【JF和歌山漁連】 紀州勝浦産まぐろ(PF)等の展示、試食
【JF岡山漁連】 ほんに良い味岡山海苔(PF)等の展示、試食
【JF佐賀げんかい】 呼子のイカ(PF)等の加工品の展示、試食
【JF沖縄漁連】 沖縄海ぶどう(PF)等の加工品の展示、試食

JFグループブースを視察する山下農林水産副大臣
JFグループのブースを視察する坂本会長

また、水産庁との海業(うみぎょう)の取り組み紹介ブースでは、漁協、漁港管理者、自治体と民間事業者とのマッチングを支援する「官民連携海業振興ポータルサイト」の活用方法を紹介するとともに、官民連携による地域づくりの取り組みなど、海業の具体的な取り組み事例について㏚しました。

海業(うみぎょう)の取り組み紹介ブース

JF全漁連が「漁協(JF)・漁業者と海業」をテーマにセミナーを開催

8月20日には、「海業(うみぎょう)~地域と民間事業者とのマッチング事例について~」と題したセミナーを開催し、会場内は満席となりました。

まず、水産庁漁港漁場整備部計画・海業政策課海業振興室の染川洋室長が、海業の推進に向けた「漁港施設等活用事業」や「海業振興支援事業」などの取り組みについて説明しました。
その後、長崎県の上対馬地区海業推進協議会のJF上対馬町と対馬久兵衛商店株式会社が、「漁協と民間企業、行政の連携」について、福井県高浜町が「官民連携と広域連携による『海業』新時代への挑戦」について、それぞれ講演しました。

セミナー会場内

【上対馬地区海業推進協議会の取り組み】
上対馬地区(長崎県)は、インバウンドを含めた観光客が多く訪れる場所ですが、地域の賑わいを満足に生み出せていないことなどが課題でした。そこで、漁協、行政、民間事業者の3者が連携して、漁港整備や海業コンテンツ(釣り、SUP、ものづくりなど)を実施しながら「海業」の推進に取り組んでいます。
JF上対馬町の八島康平組合長は「私たちは水産資源を有効活用し、対馬の海と魚の魅力を伝えたい気持ちが一番大きい。漁業者の減少、燃油の高騰などさまざまな課題もあるが、魅力的な地元の海や地域などを引き続き守り、盛り上げていきたい」と語りました。

JF上対馬町の八島組合長
対馬久兵衛商店の小林久代表

【福井県高浜町の取り組み】
福井県高浜町では、地域商社や大手企業、隣接自治体との連携による地域経済の活性化に取り組んでいます。①漁業と観光を融合させた6次産業化拠点「UMIKARA」や地域商社「まちから」の設立(2019年)、②地域外の民間企業との連携による製品開発、③京都府舞鶴市などの漁業に取り組む隣接自治体との連携-などに取り組んだことにより、高浜町には2019年~2025年までの間に約20万人が訪れ、地元の水産物消費や漁業者の所得向上にも繋がる結果となりました。
高浜町産業振興課の中村広花主査は今後について、「海業のゴールはいろいろな人に地元の美味しい魚を食べてもらうことだと思う。魚食を通じて、良い循環が回っていくことを期待して、今後も地域商社や大手企業、隣接自治体などと協力していきたい」と語りました。

高浜町産業振興課の中村主査
  • JF全漁連編集部

    漁師の団体JF(漁業協同組合)の全国組織として、日本各地のかっこいい漁師、漁村で働く人々、美味しいお魚を皆様にご紹介します。 地域産業としての成功事例や、地域リーダーの言葉から、ビジネスにも役立つ話題も提供します。 SakanadiaFacebook

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