糀で時短レシピ「家飲みでパパっと3品♪糀×おさかなのお通し」

やっぱり時短で・・・

左からマグロとアボカドの醤油糀ポキ、ワカメとタケノコの塩糀ナムル、アサリの醤油糀漬け

私は普段、在宅ワークができない職種なのですが、緊急事態宣言でついに自宅待機となってしまいました。職場の迅速な判断に感謝しますが、大変な事態となってしまったものです…。在宅に限らず、皆さまそれぞれ仕事や事情に変化があったことでしょう。早く安心してお出かけできる日が来ますように。

私の方は、「よし、おうち時間を使って、手間ひまかけた腕まくりのお料理だ!」と意気込んだものの…。まず、3人の子どもたちとの生活リズムを整えようとするだけで手いっぱいのようです(笑)。

そんなこんなで、やはり“糀で時短”に頼ることにしました(笑)。アレンジも簡単で、普段ごはんにも活用できる“糀おさかなつまみ”3品をご紹介します。

いつもの刺身をおしゃれな前菜に~醤油糀ポキ~

一品目は『マグロとアボカドの醤油糀ポキ』。小さめにカットしたマグロとアボカド(レモン汁で変色防止)を“醤油糀とわさび”で和えただけ。塩糀や醤油糀で和える刺身は、アレンジ自在の定番おつまみ。

先日、「世界の漁業」でマルタのマグロ養殖のお話を読んだら、マグロが食べたくなりました。今日は本マグロではなく“キハダマグロ”ですが、醤油糀の濃厚な旨味と酵素の力で、あっさりした味わいのキハダがお酒にぴったりな、ねっとりと深みのある一品に仕上がりました。

魚の種類や気分に合わせてアレンジ♪

お好きなお刺身に、塩糀や醤油糀、合わせる薬味やオイルで色々アレンジできます。

例えば、
・醤油糀(or塩糀)+わさび(orしょうが)
・醤油糀(or塩糀)+わさび(orしょうが)+ゴマ油(orオリーブ油)
・醤油糀(or塩糀)+にんにく(or+しょうが)+ゴマ油(+コチュジャン)
・塩糀(or醤油糀)+レモン汁(or季節の柑橘)+オリーブ油(+酢)

などなど…無限大!柚子胡椒もいいですねえ。ご飯にのせれば美味しい漬け丼にもなりますよ。

さらにネギやミョウガ、大葉などの香味野菜やハーブなどを追加したり、ゴマを加えたり。塩糀や醤油糀はそれだけで味が決まりやすいので、合わせ調味料を作らずとも簡単に味つけできちゃうのです。

時短といってもショウガやニンニクなどの薬味はチューブではなく、なるべく本物を使うのが美味しく作るポイントです!

塩糀で簡単!やみつきナムル

二品目は『ワカメとタケノコの塩糀ナムル』。“塩糀+ゴマ油+ニンニク”で和えるだけの塩糀ナムルは、日々の副菜にもなる簡単おつまみ。季節の野菜と海藻を和えれば、年中活躍間違いなし。今の季節はタケノコがおススメ!箸が止まらない系です(笑)。

台湾風?ピリ辛アサリの醤油糀漬け

三品目はこれから旬を迎えるアサリ。シンプルな酒蒸しも好きですが、保存できる『醤油糀漬け』もいいですよ~。冷蔵庫に冷やしておけば、秒速で出せる一品。ピリ辛で旨味たっぷり。お酒が進みます♪

【つくり方】

①  ジップ袋に醤油糀・ニンニク・ショウガ・唐辛子・酢を入れて、漬け汁の準備。

②  鍋かフライパンにアサリと酒を入れ火にかけ、口が開いたら火を止める。

③  ②の粗熱が取れたら、①に汁ごと混ぜ入れ、冷蔵庫で30分以上冷やす。

分量の目安は下記を参考に…

<材料(作りやすい分量)>
・アサリ:約400g
・酒(もしくは水+紹興酒):100ml
・醤油糀:小さじ2~大さじ1
・ニンニク(スライス):1片
・ショウガ(千切り):数枚分
・唐辛子(輪切り):適量
・酢:小さじ1

では、カンパ~イ!

こんな風に盛り付けて、おうち居酒屋を楽しみましょう♪

塩糀・醤油糀は味つけを簡単に美味しくしてくれるだけでなく、酵素の働きで消化吸収を高めてくれる体に優しい発酵調味料です。
乳酸菌やオリゴ糖など、腸にうれしい成分もたっぷり。糀×おさかなは免疫力アップの助けにもなると信じて、わが家では、魚介類と海藻+糀で毎日食べるようにしています。日本のおさかな、大好きです。

Stay homeで家飲み・オンライン飲み会を楽しんだら、ゆっくり休んでくださいね。飲みすぎは禁物ですよ~。あ、飲む前には糀の甘酒を悪酔い防止に一杯。江戸時代の武士の作法だったそうです。

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  • 高木 佐知子(たかぎ さちこ)

    Cozy Kitchen代表。糀マイスター、みそソムリエ。 「発酵子育てキッチン」連載がスタート! 2019年11月~2020年11月まで、「糀で時短レシピ」を連載。糀の力を活用した、簡単だけどおいしくてヘルシーなレシピを紹介してきました。 2020年12月からは、「発酵子育てキッチン」と題し、リアルな子育て・食育奮闘記の連載がスタートしました。   【現役ワーママの食育事情―「発酵子育てキッチン」連載にあたり】 年の差三姉妹(15歳・7歳・5歳)の子育てと通勤生活に奔走する中、“糀でおいしく健康&毎日無理ない炊事”をテーマに日々料理研究している高木です。   子育てと通勤をこなす日々は本当に忙しいです! 高木家では、毎日の炊事は時短が基本だけどときどき子どもたちと“キッチンに立つ”時間を大切にしています。   料理を任せたときの、子どもの真剣な眼差し。これがたまらなくいいのです。そしてできた!時のキラキラした笑顔。きっと子どもの力になると信じています。   「食べること」=「生きる力」。 「食育」という言葉が定着して久しいけれど、食の基本は家で育むものと思います。   とはいえ、私もドタバタ子育て真っ最中で自信なんて全くありません! 時間の余裕のなさに、家族にイライラをぶつけてしまって反省することもよくあること。   何が正しいかなんてわからないけど、“台所仕事は楽しい”を共有できたらきっといい時間になるし、子どもの生きる力につながるはず…と。   平日は忙しくとも、ゆっくりできる週末に家族で農業体験をしたり、季節の発酵食品づくりをしたり、魚を丸ごと捌いたり・・・・・・。 そして時には食育失敗談も…!?高木家のリアルな“発酵子育てキッチン”をお伝えできたら…と思います。   ——“発酵”を待つように、成長をあせらず見守りたいな。親も子も一緒にのびのび発酵♪   【略歴】 旬の魚とお酒に目がないワーキングマザー。日本さかな検定2級。 千葉県生まれ。農家の祖父母のもとに育ち、幼少より発酵食品に親しむ。現在は子育てと仕事に奔走する傍ら、料理研究する日々。自家製発酵食品を活用して、忙しくても無理なく続けられる“台所仕事”とお気楽“食養生”を、身をもって実行している。 活動実績は、発酵料理講師、飲食店の糀メニュー監修・レシピ開発、メディア取材協力、第2回フレッシュミズ部会講師、プライドフィッシュを使った料理教室など。流山市在住。   Cozy Kitchen〜醸す台所〜 Facebook:https://www.facebook.com/cozykitchen.jp/ Instagram:https://www.instagram.com/cozykitchen_jp/

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