魚を伝えるひとたち 【特集・魚食】受賞者の今「すべては家族のために」 大中久子さん(広島県) 2020.3.18 JF全漁連編集部 印刷する JF全漁連は、漁師がつくる漁協(漁業協同組合、愛称はJF“じぇいえふ”といいます)の全国連合会。日々漁師や各地の漁連・漁協をサポートする仕事をしています。 その仕事の一つとして、漁師が生産した魚介類を、消費者の皆さんに美味しく食べていただくための魚食普及(ぎょしょくふきゅう)にも力を入れています。 本特集では、魚食普及活動の一環でJF全漁連が開催している「シーフード料理コンクール」の20周年を記念して、これまでの受賞者の活躍をご紹介します! 今回は、歴代受賞者の中から4回受賞の実績を誇る大中久子さんをご紹介。 受賞作品は母親の料理がベース大中久子さん広島駅から車で10分ほどの、閑静な住宅地に夫婦で暮らす大中久子さん。シーフード料理コンクールに過去4回の受賞という経歴を持つつわものだ。 でも、人柄は優しいお母さんそのもので、受賞した料理は全てお総菜風のメニュー。大中さんの母親が作ってくれた料理をベースに、そこから大中さんの家族のための料理へと変遷した。 「私は生ものが嫌いで、生野菜と生魚が食べられませんでした。おいもと豆、カボチャで育ちました」とほほ笑む。それでも愛するご主人と子供のために、少しでも栄養があるものをと、日々料理作りに明け暮れた。 そして今、お孫さんがアレルギーを持っているため、素材選びから手作りの調味料へとこだわりが深まっている。 愛情あふれる大中さんの受賞作品の数々現在は、ご主人が勤務する会社の研修センターで、料理や掃除のアルバイトを続けている。 日によっては30人以上の食事を世話することもあるが、「美味しいって一言言っていただけることで、苦労が全部なくなります」とにっこり。 あるとき新聞で料理コンテスト開催の記事が気になり、それから地元のコンテストに応募するようになった。そこでできた友達がきっかけで、2002年度開催の第3回シーフード料理コンクールに応募した。その友達はなんと第1回から応募しているという。 大中さんもその後、ほぼ毎回応募している。「どんなに忙しくても家族の応援があったから、料理コンクールへの応募や仕事を続けることができました」と振り返る。 第4回コンクールに出場した際の大中さん思い出深いのは2010年度の第11回。娘さんとご主人3人で、本選の出場に合わせ家族旅行したこと。「忘れられない旅行となりました」と目を細めた。 それから2012年度の第13回コンクールで作った「牡蠣とマグロのカラフル炒め」は、手作りのしょうゆ麹を「とっても美味しい調味料だね」と、服部幸應審査委員長から褒められたことがあった。孫のために手作りした調味料だ。この料理で、水産庁長官賞を受賞した。 優しい家族に囲まれて生魚は今でも好まないが、家族のためならいくらでも料理できる。「子供のお弁当に、よく魚の骨なしハンバーグを作りました。食べる人のことを考え、ひと手間かけることが大切だと思います」と語る。 次回:「相可高校で学び、一流ホテルに就職」小西健介さん、山本純輝さん(三重県) この記事は、JF全漁連 季刊誌「漁協(くみあい)」174号掲載の「エポック 特別企画 第20回シーフード料理コンクール記念 受賞者の今」を転載したものです。 これまでのシーフード料理コンクールの受賞作品は、シーフードセンターのWEBサイトでご覧いただけます。 レシピプライドフィッシュJF全漁連編集部漁師の団体JF(漁業協同組合)の全国組織として、日本各地のかっこいい漁師、漁村で働く人々、美味しいお魚を皆様にご紹介します。 地域産業としての成功事例や、地域リーダーの言葉から、ビジネスにも役立つ話題も提供します。 SakanadiaFacebookこのライターの記事をもっと読む
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応募総数45,000!コンクールで魚食発信JF全漁連は、漁師が作る漁協(漁業協同組合、愛称はJF“じぇいえふ”といいます)の全国連合会。日々漁師や各地の漁連・漁協をサポートする仕事をしています。 その仕事の一つとして、漁師が生産した魚介類を、2020.3.18魚を伝えるひとたちJF全漁連編集部