長崎さかな祭り~青年部の活躍をレポート~

長崎市民はみんな常連、魚介満載の市場のお祭り

模擬セリに殺到する来場者、オリジナルの看板でセリ人にアピール

2019年10月20日(日)、長崎魚市場内で開催された「第38回長崎さかな祭り」に、JF長崎漁連、JF長崎漁青連が出展をすると聞き、編集部は取材に行ってみた。

この祭りは、長崎さかな祭り運営協議会が主催で、漁師から魚屋まで、とにかくたくさんの魚関係者が一堂に出展するお祭りだ。

行列をなす来場者

午前8時。開会の1時間前にもかかわらず、すでに列をなす長崎市民。「刺身試食券」や「お魚すくいどり抽選券」を求め、朝早くから来場しているのだ。

38回目ともなると、来場者の方がなれたものだ。

イケメン青年部たちの活躍

午前9時。長崎のイケメン青年部(若手漁師)たちがいるというアトラクションエリアに行ってみる。

おお!なんだ!この大量の煮干しは!?・・・ん??よーく見てみるとなんだかいろんな形の魚が混ざってる。

煮干しの原料になる「カタクチイワシ」以外の混ざりものの魚を集めたという「煮干し水族館」。いろんな種類の魚がほぼそのままの形で乾燥された「煮干し水族館」では、子どもたちがなりふり構わず煮干しの山に手を突っ込み、「この魚はなに?」と漁師たちを質問攻め。

「これはね~、さばかな。」って、そんな小さい魚の段階で見分けつくんですね。すごいです。さすが漁師さん。

いろんな魚が煮干しに、会場に漂ういい香り

子どもたちは、12種類の魚が描かれた台紙を頼りに、自分だけの水族館を作成していった。なかなか見つからない魚もあるようで、もう夢中!中には、思わず煮干しを口に含み、「おいし~」とうなる子も。

12種類の魚が描かれた台紙、レアなお魚はなかなか埋まらず

開会した午前9時から終了の14時まで子どもたちの足がとだえることはなく、なんと100人以上の子どもたちが煮干しをまさぐりに来たという。長崎県漁青連(長崎の若手漁師の団体)の皆さん、お疲れ様でした~!

出展したJF長崎漁青連(長崎の漁協青年部の団体)役員の皆さん

お魚まるごとプレゼント!マダイの重量当てクイズ

午前10時から始まったのは、JF長崎漁連のアトラクション「マダイ重量当てクイズ」。水槽に泳ぐマダイの重量を当てた人に、なんと!そのマダイが丸ごとプレゼントされるというのだ。答えが近い参加者にも神経締めしたての鮮魚がプレゼントされる。すごいですよね。この企画。

水槽に張りつき鯛の大きさを予測する子どもたち
漁連職員さんのMCで当選者発表、来場者大盛り上がりでした

魚をめぐる本気の戦い

そのほかにも、ステージでは模擬セリ大会が開催されていた。大人の顔よりも大きなイセエビや、両手を広げたぐらいの大きさのヒラマサなどを、来場者が格安で競り落としていく。来場者はステージ上のセリ人に目立つよう、手作りの看板を持参したり、派手な被り物をしたりと、本気で魚を捕りに行ってる。

ステージ上のセリ人へ全力でアピール

それにしても、こんなに大きな魚たちを争奪する長崎市民に問いたい。それ持って帰って捌けるの?!食べ方わかるの?!・・・いや~、すごい!

 

長崎市民に根付くお魚のビックイベント「長崎さかな祭り」。ここで見たのは、魚を愛する市民と、市民に魚食を根付かせた魚関係者の努力だった。

 

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  • JF全漁連編集部

    漁師の団体JF(漁業協同組合)の全国組織として、日本各地のかっこいい漁師、漁村で働く人々、美味しいお魚を皆様にご紹介します。 地域産業としての成功事例や、地域リーダーの言葉から、ビジネスにも役立つ話題も提供します。 SakanadiaFacebook

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